週間金曜日9/8号巻頭に辛淑玉氏が「ハーメルンの笛吹 石原慎太郎」と題して論考を掲載している。週間金曜日と云うマイナーな雑誌についても、辛淑玉 (シン・スゴ氏)についても賛否両論はあろうと考えます。石原慎太郎氏がハーメルンの笛吹か否か、我々大衆が心地よい笛に操られるネズミもどきか否か、そのことは置いておきます。賢明なる読者諸兄姉がご自分の知性と感性でご判断下さい。
それはさておき、文中で彼女が「いい男」の採点基準を挙げている。
これが面白い。彼女が挙げる七つの基準で茫猿自身を採点してみましょう。
諸君も諸君なりの自己採点は如何
1.嫉妬心がない。
茫猿は嫉妬心に溢れています。
自分より背の高い男、容貌の優る男、知性と品性に優れる男、金儲けの巧い男、そしてその全てに該当する女に嫉妬します。身悶えするほどの嫉妬心に苛まれます。
茫猿の嫉妬心は激しくて押さえようがない。でもせめて其れを他人に悟られることだけは避けようと。それをさえ忘れたらタダノ猿山の猿だと。嫉妬心の無い猿は、ただのハグレサル。
2.ユーモアがある。
ユーモアって一体なんだろう。ユーモアとは教養に裏打ちされた品性ではなかろうか。イギリス人がシェークスピアを共通の基盤としてする会話、ローマ人が基礎とするユリシーズ、中国人が唐詩選を所与としてする挨拶、日本人ならば「源氏物語、平家物語、奥の細道、侏儒の言葉等々」を読み解いているかいないかはともかくとして、盛者必滅偽者定裏、買えば飛び込むローンの山、ブリキに憧れる軍人と小児などという比喩の基礎はやはり楽しいもので、飛躍するヒューモアは教養無くして語れないと・・・・・。朝日の欺瞞、読売の傲岸、NHケーの慇懃無礼、インテリのひ弱さと狡猾さ・・・その対極に位置する鄙の粗野。
3.発想が長期的で宇宙観がある。
人は誰でも明日を知らず、己のみ平均寿命を生き抜くと信じ込んでいる愚かさに溢れているからこそ、明日のみでなく明後日を語り、鴻鵠の志を騙り得るのだと思います。燕雀の悲哀を知る者に栄光あれ。
4.よく歩く。
中年の健康法。
5.中途半端に妥協しない。
老境に近づくほど、過去の成功体験から離れ得ず、昔話に自己陶酔する。
中途半端に妥協しないのでなく、ただの老人性頑固症候群。
6.何をしても食っていける。
種を播いて収穫に至るまで、最短の植物を知っているか否か。
7.男の考えなんてたかが知れている。(辛淑玉は♀です)
当たり前でしょう。所詮、子宮の摩訶不思議さと空涙には勝てません。
泣く女(コ)と痔痛(ジトウ)には勝てないものです。
イブは何故イブたりえたか? イブは外出から帰ったアダムの胸に顔を埋めて、肋骨の数をいつも数えたそうです。何故って、あばら骨が減っていたらイブ以外の女が地上に創られたと云うことだから。
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