訂正:時流に棹さす

「鄙からの発信 No.2000-0827」【茫猿遠吠・木鐸たりえるか・8/27】
の記述に誤用がございました。
 文中に「時流に棹さす、敢えて棹を挿す」という、いささか勇み過ぎ
たくだりがありますが、これは誤用でした。
 茫猿は滔々と流れる時の勢いに、あえて逆らって棹を出すという意味
で用いたのですが、「時流に棹さす」の正しい意味は、「時の流れに棹
を出して乗る」という意味でした。ですから、文脈上からは「時流に逆
らう、あえて逆らう」という記述であるべきでした。
 蛇足になりますが、茫猿の子供の頃は近くの水路で田舟で遊んだもの
です。田舟は喫水の浅い幅1~1.5m長さ3~5mの小舟です。
この舟を川の流れに流されまいと、竹竿を水底に突き刺して舟を留めた
ものです。子供の力ですから流れに逆らえず、時には舟は下流へ自分は
竹竿にしがみついたまま水に落ちるなどということもありました。
 この記憶から、流れに棹さすとは流れに逆らうことだと思いこんでい
ました。幼児体験に基づく、思い込みとは怖いものです。 _(._.)_
 この件に関しまして、親切な御教示を頂きました「福島のT氏」に、
御礼を申し上げます。「鄙からの発信」メーリングマガジンの登録読者
数は徐々に増えており、登録者数400名様も目前です。マイナーなW
ebにもかかわらず多数の御登録を頂き、日頃有り難く思っております。
 まして、今回の「棹さす」ご教示や、先般の「モンテカルロ法」御教
示などを頂きますと、皆様に支えられていることを改めて実感して、さ
らに嬉しく存じます。今後とも「勇み足指摘」、「誤用教示」、「様々
なご意見」などをお寄せ頂きますようお願い申し上げます。

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