【茫猿遠吠・・赤字のゴルフ場評価・・03.07.08】
赤字のゴルフ場を評価するに件に関して、某サイトで話題になっていました。
茫猿はこんな風に考えてみたのですが、如何でしょうか。
1.ゴルフ場の評価について、積算価格や比準価格は今や使えない。
積算価格は過剰投資の残滓のとらえ方が困難だろうし、比準価格はそもそも
事例数も比較材料も乏しすぎる。
2.収益価格を採用するとして、黒字であれば大きな問題は生じないとしても、
黒字の持続性分析が必要だろうし、何よりもゴルフ場収益価格なるものは企業
収益分析だから、そのゴルフ場の収益実態の把握と分析が不可欠だと思う。
3.そこで、茫猿はこんな風に考えてみました。
現在のプレイ代を減額してプレーヤーを増やせる余地はあるのか?
現在の営業経費を大きく削減できる余地はあるのか?
・キャデイーを全廃して、乗用カートもしくは手引きのカートにする?
・間接部門、管理部門は、大幅に削減する
・食事はセルフ方式のカフェテリアなどにするか、自販機だけにする?
・グリーンとフェアウエイの維持管理は必要最小限度とする?
・風呂はシャワーのみ?
・コース間緑地に余裕があれば、果樹や花木を植栽する?
・さらに椎茸園やバーベキュー空間を併設して家族向きとする?
・それでもプレーヤーは集まるだろうか?
・メンバーにしても、預託金はあきらめて、
・プレー権のみという選択肢があり得るのではなかろうか?
要するに、緑の接待座敷から、本来的なカントリー倶楽部にする。
それでも採算ベースには、ほど遠いのだろうか?
ただこの場合にも、ゴルフ場の採算は回復しても、その剰余の内、土地建物に
帰属する部分は未知数でしょうが、植林するよりはましでは?
蛇足だけど「倶楽部」というのは「倶・・ともに(不倶戴天)、楽・・たのしむ、
部・・あつまり」という意味があります。
赤字のゴルフ場が元の山林に返る前に、メンバーのボランテイァシップに支
えられて、和気あいあいとしたのどかなゴルフ場として生き残る道は無いのだ
ろうかと考えてみただけのことですが。
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