昨夜ライブドアに家宅捜索が入った。
一昨年のことをなぜ今頃なのか?とは、誰しもの疑問であろう。
Blogの世界では、もっぱらその手の論調が多い。
オジャマモン証人喚問つぶしという、穿った解説である。
そのような見方もあり得るのであろうが、例えば「世に倦む日々」では『ライブドア捜査の裏側 − 米資との欲得競争に敗北した堀江貴文』という長文の記事を掲載している。郵政民営化は米国総資本の要請であり、NHKの民営化も狙われているという風説からすれば、さもありなんというところか。
NHKといえばBlog:ガ島通信では『捜索前なのに「ライブドアを強制捜査」NHKは誤報と認めず』と、はしゃぎすぎのマスコミに警告を発している。
政治家のバックが無いというか、政治家を含む既成秩序と対峙したホリエモンが家宅捜索を受けたのに対して、清和会を引きずり込んだ「オジャマモン:Hユーザー」は資産の隠蔽が完了するまで証人喚問を引き延ばされた。
そして、本日は証言拒否のオンパレードである。
でも、安部官房長官の名前が出た辺りは今後の展開が注目であろう。
参考人招致の時は怒声を張り上げていた小島氏だが、一転して神妙な姿勢で証人席に居た。右手に数珠があったのは何の為だろうか、あざと過ぎて一言もない。議員の質問も耐震偽装のカラクリを追うよりも政局からみに重点がおかれていて落胆させる。
それにつけても、新聞もTVも頼りにならないというか、だらしない。
夜のニュースワイドが、昼間のワイドショーに成り下がってしまっている。
やたら、無意味な現場中継をしてみたり、オジャマモンに一方的に語らせたり、感情的感傷的コメントを羅列してみたり、まったくのところアナウンサーやコメンテーター達の資質の無さ&勉強不足なのか、愚昧な大衆に迎合するかの如き嫌味な振りをしているだけなのか。いずれにしてもマスコミの凋落は目を覆う惨状なのである。
何もかも民営化すれば良いというものではない。民間でできても民に委せてはいけないこともある。民を信用しないとか信頼しないと云う意味ではなく。
カウンターパートの無い権力(力)は腐敗するという真理とか原則を忘れてはならないと云うことである。
建築確認を民間機関に委ねたまでは良いとしても、その民間機関(法人)へ審査を受ける建築業者や設計事務所からの出資を認めたり、民間機関を監督する行政からの天下りを認めたりしたのでは、政官財癒着を正すどころか、癒着を深めヌエにしてしまうことではなかろうか。
社会に必要なのは、毅然とした姿勢を有し、気高い品位を保つ行司役やカウンターパートの存在なのではなかろうか。それらを維持するに多少のコストが必要だとしても、それは当然のコストではなかろうか。
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