介護とは心である

 止揚学園から冊子「止揚」第96号が届きました。
その記事のなかから、学園のご了承を得て、
巻頭言「介護とは心である」をご紹介します。


『介護とは心である』(止揚第36号・2006.3.31発行)
 現代は「介護」の花盛り、
その中で(介護って何だろう)と考えることがよくある。
 介護は非合理な心と、合理的な技術によって成り立っている。
しかし、今は技術が先行し、心が後になる介護が多いように思う。
 人間は弱さを持つようになると、優しい心がなければ、
明るく、活き活きと生きられないものである。
 心があって、それを技術が包む介護がなければ、
弱者は介護に苦しめられることになるのではないだろうか。
 病室で一人だけ、又、その群れの人たちだけで生活し、
ベッドに寝るのではなく、
 赤子や子ども、老人や若者、男や女と
いろいろな人間が笑い、泣き、話し、歌う場で共に生活をする、
 即ち、人間の温もりや息吹が響き、伝わる場の中で生き、
自然に死を迎える場を作ることこそ、真の介護である。
 現代の日本は合理的な介護はあっても、
心が総てを包む介護が弱い。
そこに介護を受ける者の苦しみや悲しみがある。


【止揚学園】 http://www.biwa.ne.jp/~ikuru/
市町村合併による住所変更 滋賀県東近江市佐野町885
振込口座  01010−7−42202
加入者名  社会福祉法人 止揚学園
「冊子止揚も百号記念号まであと4号、一年ちょっとである。
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