Oldies"S.30"&うめ吉

 身内から教えてもらったのだが、今若者の間で秘やかな人気者になっている「うめ吉」という歌手がいるそうだ。オールディズ昭和30年代と平成10年代のコラボレーションなのである。公式サイトの惹句によれば、”次世代のジャポニズム「うめ吉」”&”お座敷デュエットソングの名曲をジャズ仕立てにリメイク ”とあるが、聞けば判る。


 うめ吉は俗曲師というのだそうである。三味線を抱えて高座に上がり、小唄、端唄、都々逸などの俗曲を唄うのが仕事である。詳しくは、うめ吉の所属事務所公式サイト「うめ吉新聞・プロフィル」でお読み下さい。
 この「うめ吉新聞」のなかに「映像資料」というカテゴリがある。
「三味線ブギウギ」、「大工さん」、「酒呑めば」の三つの映像資料が掲載されてある。どれもこれも涙が出るほど好いが、なかでも「三味線ブギウギ」である。
その昔、市丸姐さんが唄った頃のように、針がディスクに擦れる音が聞こえてきそうな感じがする仕上がりである。少しアンニュイで、ジャズっぽくて、コラボで平成の赤坂小梅という感じである。赤坂小梅や市丸は古すぎるが、少し下がって江利チエミをもっとずっと和風にした感じと云おうか。
 うめ吉新聞・映像資料サイトに掲載される画像をクリックして、サキソフォンのイントロから始まるオールディズ・カバーを楽しんでみて下さい。幸せな気分に浸れます。お若い方は喰わず嫌いを云わないで、横町の路地に流れていた三味の音を味わってみて下さい。
うめ吉の所属レーベル公式サイト・「Discography」でも幾つかの唄が試聴できる。なかで懐かしいのは和田弘とマヒナスターズ・松尾 和子が唄った「お座敷小唄のカバー」である。これがとてもいい。
 もっと多くの試聴をご希望ならば、こちらのサイトでどうぞ。画面をスクロールすると全30曲くらい試聴できます。スクロールの底の方「うめ吉・お国巡り」では、長崎ぶらぶら節、祇園小唄なども聴けます。だけど御注意、職場でお聞きの時はボリュームを絞ってから曲名をクリックして下さい。周りの人を何事かと驚かせない為に。
 ところで些か旧聞になるが都々逸と云えば、以前の『鄙からの発信』に何本かの記事を掲載したことがある。その一つ「01.07.01・風情と風流」、「01.06.04・鎌倉の紫陽花」にリンクを張っておきます。

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