どうしようもない

 こんなことを今さら書いて、どうなるというのだろうか。どうもなりはしないし、どうしようもないのではなかろうかと思うのである。 こんなことというのは、昨日のエントリーである。「REA-NET維持費負担」と題する記事を昨日アップしたのであるが、よくよく考えてみれば鑑定協会執行部にしてみれば余計なお世話であろう。隠居間近というか既に隠居同然の鄙の堂守などに殊更にいってほしくない事柄であろうと思われる。今はREA-NETの普及と本格運用が優先なのであり、運営費用などはその後においおいと考えれば済むことである。


 この問題を考える上で面白い事象がある。鑑定協会:企画委員会では、昨秋以来ネットワークの活用を検討中である。一つは、SKYPE:スカイプを利用した電子会議の実験であり、もう一つはREA-NETの活用である。このうちREA-NET利用については08/2/26にRea-dataを通じて、資料送付実験を行ったのであるが、今日現在(08/03/10)の受信確認状況をみると「6/18」のみがダウンロード済みという状況である。ダウンロード未済委員が即未確認というものでもないけれど、DATA送付実験であればダウンロードを済ませて実験目的を完了させるのがネチケットマナーというものであろう。にもかかわらず、「2/3」が未接続と推量されるのである。似たような例はデジタル化先進県などと夜郎自大な話が時々聞こえてくる地元でもある。REA-NETを通じて08/3/1に全会員に送付したDataについて08/3/9現在での確認並びにダウンロード件数は「7/48」なのである。一部の会員を除けば無視に近い状態なのである。
 新しいことを嫌ったり、変化を厭うのはよい。それは個々人の主義信条によるであろう。でも実験には真面目に参加すべきであろうと思う。実験に参加した上で、採否や当否を問うべきものであろうと考える。素直に参加しない者に限って、えてして後から難癖を付けたがるのである。酷い場合は自らの怠慢を棚に上げて、俺は知らなかったなどと嘯くのである。機会をとらえ時宜を得た批判や注文を付けてゆくという基本的な姿勢において、とても嘆かわしいのである。
 とまあ、小言幸兵衛的に嫌みたらしく並べ立ててみたが、しょせん茫猿の遠吠であり、ゴマメの歯軋りであろうと思われる。だったらよせばいいのであり、書いていても不愉快なことなど書かなければよいのである。判ってはいるけれど、三つ子の魂百までであり、情け無いかな止められないのである。因果なことだと思うのである。どうしようもないのであり業界の宿痾(しゅくあ)なのであろう。このことは『鄙からの発信:鑑定士の勘違い二つ(09.03.20)』記事に書いたことが今も通用することであろうし、「組織が嫌いだから独立自営鑑定業を選んだのであり、一城の主としては他人から指図などされたくない。」と、いまだに嘯く輩達に通じることなのであろう。
『だから、どうしようもないのである。』

 08/03/05付けエントリー「高須、尾張、会津」に関連する記事が「地方不動産鑑定士のデータバンク :江戸時代の河川工事と文化遺産 (08/03/02)」に掲載されています。宝暦お手伝い普請の背景説明や写真も掲載されています。

 

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