雑多に乱読

申し訳ない、雑多に乱読とは、馬から墜ちて落馬した式表現でした。 でも直す気はしないので、やはり雑多に購入して乱読というところでしょうか。 NSDI-PT関連で書いておきたいこともあるし、[Website Weblog Twitter]についても書いておきたいことがある。 年末年始何かと気忙しくて、本からも映画からも遠離っていたので、しばらくは乱読に如かずという思いで何冊か求めました。 書店渉猟で、Web通販で求めた本が、机の脇に積まれています。
映画も考えているのだが、「アバター」は何やらダンシング・ウルフ SF・3D版みたいで疲れたし、「ラブリーボーン」は訳の判らないセラピーみたいだったし、「おとうと」は寅さんが抜けきれず、小津になりきれない山田洋次という感じでつまらなかった。


「おとうと」の吉永小百合と笑福亭鶴瓶のからみだが「かあべい」の時は鶴瓶の出番が少なかったから、ミスマッチ度に旨い味があったけれど、もろに小百合と鶴瓶となると、二人の演技の異質さが気になって仕方がない。 大阪の下町と東京の山の手を並べた違和感なのかもしれない。 吉永小百合だって元々は、キューポラの町から始まっているのだし、浅草ロック座出の渥美清とは佳い味が出てたのに、今やあの手のコテコテ演技に付き合うのが無理になったのかもしれないと、思いながら観ていた。
通販で購入した「砂の器」も「ゼロの焦点」も未開封のままです。 改めてネットを検索したら、2巻購入後既に「天城越え」、「張込み」、「霧の旗」が刊行済みで、来月は緒方拳の傑作「鬼畜」が発売予定という。 慌てて刊行済み3巻を購入申し込みしたところである。
さて、雑多乱読の幾つかであるが、書評無しに並べてみる。
ライン」、「鍵」共に乃南アサ著、講談社文庫
乃南さんの書くものは無条件に読むのです。 でも共著のせいなのか、「犯意」(新潮社)だけはいただけなかった。 最新刊の「ニサッタ、ニサッタ」を、先ほどオーダーしたところです。
強い者は生き残れない」 吉村 仁著、新潮選書
たまには、真面目に地球を考えてみる。
狐狸の恋・お鳥見女房」 諸田玲子著、新潮文庫
この明るさが好きな作家です。
葬式は、要らない」 島田裕巳著、幻冬舎新書
理屈抜き、自らの終焉の送られ方を考えてみたい。
ま・く・ら」、「もひとつ ま・く・ら」柳家小三治著、講談社文庫
なかなか、高座へ聞きにゆけない小三治師匠の語りを読んでみようということ。
老醜の記」勝目梓著、文春文庫
バイオレンス作家の老いらくの恋ということで。
《 事もなく 生き来しものを 老いなみに かかる恋にも 我はあへるかも 》
(大伴百代 万葉集巻4・559)
日本辺境論」内田 樹著、新潮新書
地政学的に日本を見直してみたいということで。
「キャチャー・イン・ザ・ライ」J.D.サリンジャー著 村上春樹訳、白水社
サリンジャーが亡くなったということと、村上訳ということで。IQ84みたいなことはないだろう。
鬼哭啾啾」辛淑玉著、解放出版社
佐高信お勧め、切れ味鋭い辛淑玉氏の背景を知るには必須かと。
書き出してみて、我ながら雑多&乱読に呆れる。 ある時、我が愛車に同乗した某氏が、積んでるCDを見て、間口が広いと云えばそうも言えるが、分裂症の気配も感じるとホザイタケレド、さもありなんと改めて思わされる。 話は変わるが、ジオラマ茫猿鉄道も、幾つかの資材が購入したまま暫く放置されているので、落ち着いたら建設工事を再開しなければならない。

関連の記事


カテゴリー: 只管打座の日々 タグ: , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください