久闊を叙して御衣黄

花見の喧噪が終わった先週のこと、卒業以来半世紀ぶりに古い友人たちと京洛に遊びました。半世紀ぶりに顔を合わせたというわけではなくて、ゴルフ旅行などでは時折に会ってはいましたが、京都に顔を揃えたというのは実に半世紀ぶりのことでした。 それにはそれなりの背景もあってのことではありましたが、一夜、来し方行く末を語らいながら杯を酌み交わす、楽しく気のおけない時間を満喫できました。《2015.07.09編集》

満開の御衣黄桜を背景に、二条東堀川付近にて。《左から、中村、茫猿、縫谷》gakuyu008

花芯の紅色が艶っぽい、緑の花びらの御衣黄桜です。御室仁和寺にて、いい顔で微笑む中村君。《左から松田、茫猿、中村》gakuyu011
ところで、程々に佳き歳月を重ねながら古稀を間近にして久闊を叙した男たち四人とは、こんなところです。《2016追記、この日から三年後の2015.06.28 中村は帰らぬ人となりました。この時彼はは既に術後の抗がん剤治療などで戴帽しています。》

その日、待ち合わせの夕刻まで、茫猿はかねてから気になっていた京阪電車軌道線を試乗しようと、雨のなかでしたが四条烏丸駅から地下鉄東西線に乗ったのです。 軌道線とは道路上に敷設された軌道(併用軌道)を走行する電車のことで、一般には路面電車(市電)のことを指します。 『鄙からの発信』Webページ・Tram&LocalRailwayの内、「路面電車」のなかに項目だけは上げてありますが、記事が未掲載の「京阪電車・京津線」を取材したのです。

京津線は、以前は(地下鉄東西線相互乗り入れ以前)京阪三条から路面軌道を経由して滋賀県の浜大津まで運行されていましたが、地下鉄相互乗り入れの後は京阪三条地下駅を経由して御陵駅で地下鉄線と分岐し浜大津に連絡しています。 御陵から浜大津までは専用軌道を走りますが、浜大津駅手前の上栄町:浜大津間が軌道線運行されています。道路上に電停はなく軌道線のみです。 地下区間は快調に走りますが、御陵で地上に出ると旧来からの線路はカーブが多くて急にスピードダウンするのですが、上栄町を出発するとさらに速度を落とし道路信号で停車もすることから、市電に乗車している感覚です。

      
(左)浜大津駅手前の軌道線、(中)浜大津駅、電車は坂本線、(右)大津港。
浜大津駅は琵琶湖観光汽船の大津港に連絡しています。琵琶湖では雨のなか練習するヨットが数艇見えました。

浜大津駅では比叡山参詣口の坂本駅と石山寺参詣口の石山駅を結ぶ石山坂本線に連絡していますことから、茫猿は坂本駅へ向かいます。坂本線の浜大津・三井寺間も軌道線です。

      
(左)坂本駅、(中)石山坂本線の車輌はガンダムのラッピング広告、(右)八重桜満開の石山駅。坂本での日吉大社参拝などで時間に余裕が無くなりましたので、石山駅ではそのまま折り返しました。

      
(左)日吉大社参道の枝垂れ桜、(中)日吉大社独特の山王鳥居、合掌鳥居とも呼ばれる、(右)日吉大社東本宮。  日吉大社の参道には比叡山延暦寺の里坊が並び、周辺は伝統的建造物群保存地区に指定されています。 日吉大社以外にも穴太石積み、園城寺三井寺など歴史的建造物に溢れている一帯で、駆け足で巡るには惜しいエリアです。

      
(左)日吉神社参道の蕎麦屋鶴喜、(中)刻み蕎麦、(右)大津市の蓋。
蕎麦屋鶴喜は蕎麦屋と言うよりは料亭の趣がある店です。いただいたのは刻み蕎麦、甘辛く似た揚げではなく薄味で仕立てた刻み揚げが乗る蕎麦で「きつね蕎麦」とは異なるものです。茫猿の好みをいえば、揚げの刻み方はもっと細かい方が好きですが、鶴喜の刻み蕎麦も結構なものでした。。

 

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