止揚学園クリスマス会は、お祈りの時間を終えると次は楽しいお祭りタイムです。
園生が練習を重ねた劇、職員のコーラス、そして嬉しい祝餐へと続きます。
今年の劇のテーマはグリム童話から翻案したブレーメンの音楽隊です。
物語は、年老いて働けなくなり飼い主から虐待されるようになったロバが、イヌ、ネコ、ニワトリなどを仲間にブレーメンへ行き音楽隊へ入ろうとする旅の途中で出会う様々な冒険話です。
劇はロバたちが虐待に耐えかねて旅に出るところから始まります。
たくさんの仲間が増えましたが、出会った盗賊の住みかでハプニングが待ってます。
毎年クリスマス会に参加されるお坊さんが、今年も流れ星の役で友情出演です。
音楽隊を目指していたロバと、仲良くなった盗賊達は止揚学園を目指すことにします。そして止揚学園で仲良く楽しく暮らします。 福井達雨先生も出演されていますが、セリフはありません。
止揚学園のクリスマス会での劇は、園生が主役です。 稽古を重ねて結構上手く演じる人もいますが、園生だけで劇を進めることは出来ないので、スタッフが応援して進めます。 稽古の成果が目的ではなく、日頃の生活のなかにクリスマス会練習という彩りを加えることが目的なのであろうと思われますが、一生懸命に演じている彼らを見ることは、とても嬉しいことです。
職員総勢による混声合唱ですが、今年も男声パートはか細く聞きました。来年は新卒男性職員が加わるということですから、男声パートにも期待が持てそうです。
そして、園生お待ちかねのサンタさんの登場です。サンタさんは園生一人ひとりにプレゼントを渡します。 プレゼントは私たちゲストにも用意されていました。(お心遣い有り難う。)
この日の祝餐です。メニューは鯛そうめん、スコッチエッグ、タラモサラダ、チキンロースト、赤コンニャクと青畑豆、チマキ、苺に蜜柑等などです。 全部が学園厨房での手作りのご馳走です。 缶ビールも用意されていますが、車を運転して伺った茫猿には無縁です。
食事のあとでは、ゲストの紹介がありました。韓国からの留学生や、劇にも参加したお坊さん、毎月理髪奉仕に来られているビューテーサロン・モリワキさんなど、多数の方が、止揚学園に寄せる思いを語られました。
総ての行事を終えた後は談話室で珈琲をいただきながら、四方山話に花を咲かせ、クリスマスバザーでは「温泉タマゴ製造機」を買い求め、一週間後の元旦にはお千代保稲荷での再会を約して、帰宅の途についてのは、もう午後四時に近い頃でした。 十日ほど前に伺った折には、体調を崩されて静養中だった福井先生も、お元気に回復されていて安心しました。 でも、もう八十歳を超えられたお年のことを考えて頂くようにと、要らぬ苦言をご挨拶にお暇したことです。
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