楽しいけれど少し疲れた小正月は駆け足で過ぎ去った。今朝は松飾りと注連縄をはずし、日ごろの閑かな鄙里にもどる。 この小正月で知らされたのは技術の進歩というか、世の中は知らないうちに着実に変化しているということ。 その一つはDrone《ドローン:4軸マルチコプター》、もう一つはStrider《ストライダー:足で地面を蹴って進むペダルの無いバイク》である。
【Drone】iNetや報道で知ってはいたけれど、実物を見るのは初めてだった。今回見たのは空撮用のドローンである。四つの回転翼をもちカメラを積んだ無線操縦のヘリコプターである。改めてiNetで調べてみたらずいぶんと様々な種類があるようだ。業務用仕様のものからホビーまで価格も用途も幅広い種類がある。今回体験した機種はこれである。
空撮結果を見て、空から見た刈り取り後の水田が一枚一枚違った幾何学模様を描いていてそれなりに美しいことに気づかされた。コンバインが描いた模様だが面白いものである。
このドローン、現役時代に出会っていたら購入したことだろうと思った。大規模画地や山林など、広い土地や大きな建物や入り組んだ構造をもつ不動産の調査にとても便利な道具だと思う。車のトランクに軽く納まるし、操縦も簡単だしカメラの機能も優れている。iPhoneで操縦できる機種もあるようだ。空撮写真と地図を重ねて映像処理すれば、建物配置図や概略測量も容易だろうと思われる。地価公示地点を毎年、上空定点撮影すれば、時系列変化も容易に判別できよう。
Google Earthやストリートビューは、既にそれなりに有効なツールとなっているだろうが、ドローンはカスタムツールであるところに差別化戦略もあろうと考える。
ドローンが登場した背景には軍事的用途の必要性があるようだが、同時にパソコン、スマートホーンや小型カメラの機能向上が大きいようだ。動力部品の小型化、ジャイロやGPS機能の小型化と機能向上などの相乗効果で安価で高機能なドローンが通販で簡単に入手できるようになったということである。《同時に、無人攻撃機とある種のホビーが紙一重であると思えば、複雑な気持ちである。》
【Strider】 ドローンがおとなの玩具ならば、こちらは幼児の玩具である。孫が二歳の誕生日を迎えたことから、誕生祝いを兼ねてお年玉に三輪車でもあげようかと息子に話したら、ストライダーが良いと云う。何のことか判らないから、帰省した機会にショッピングモールに出向いて、孫に試乗させてみたら、一度で気に入ってしまったので購入した。
二歳児から五歳児くらいが適応年齢だと云う。まだ股がって歩くだけだが、日々の成長とともに乗りこなしてゆくことであろう。息子たちを育てていた頃とは、幼児の玩具も様変わりを実感している。鄙里にいるあいだの孫は、ストライダー、そしてプラレール、たまに焚き火をして焼き芋という、髭爺の知らない先端からお手のものの郷愁までの日々を過ごした。そして、いずれも髭爺の出番がある。
《蛇足ですが》 ドローンもストライダーも安価品から高級品まで、相当のというよりもゼロ一個以上の価格差と性能差がありますから、購入を検討される場合には慎重な性能比較をしてください。ドローンを玩具でなく実務に使う場合は、それなりの出費が必要です。ストライダーは危険が伴う場合がありますから、機体の耐久性検討及びヘルメットとプロテクターが必需品です。
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