この季節に見かける粋な言葉が幾つもある。 花筏、いかだを組むように重なり合って川面を流れてゆく桜の花びら。花筵、色鮮やかな筵(むしろ)敷物のように地面を散り敷き覆い尽くす桜花びら。花曇り花冷え、移ろい易い春の天候であり三寒四温の時候でもあるが、花あれば冷えも曇りも風情あるものとなる。
朝方の日ざしは消えて、雨模様の空の下で花枝は重たげに揺れている。昨日陪席した会合は参会者の一人が「後々に4.03会議と語りぐさになるような気がする。」と云うほどに濃密な三時間だった。データ処理と解析そしてパブリシテイ、マイナス探しなど殆どない熱い話し合いだった。 選択と集中、戦略目標と戦術採否、などなど、時に「好漢自重あれ」と思うほどだった。佳き始まりであれと大いに期待するのである。
先ほど、縁者が開いた大和絵の個展を見てきた。大和絵なるものがよく判らない茫猿であるが、長い年月をかけた修練のほどは、素人眼にも筆遣いに読み取れた。 縁者が描き展覧会案内状に用いた大和絵をサムネイルで載せます。クリックすれば拡大します。 右は今朝の鄙桜。
花むしろといえば、こんな句を詠んだ時もあった。
《 あこ(吾娘)と母 座る影見る 花むしろ 》 (茫猿)
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