冬鳥来たれば

居室の窓の外、サザンカのなかに輪切りにした夏柑を竹串に挿しておいたら、ヒヨドリがやって来た。夏柑は雑木林の隅にあり多くの実をつけるけれど、酸っぱくてとても食べきれない。その夏柑を野鳥の餌に供している。

窓外の夏柑に来たヒヨドリ、四囲を見まわしながらしきりにミカンを啄ばんでいる。時にはこちらを見ることもあり目線が合うこともある。飽きずに見続けるが、窓に近寄れば逃げ去ってゆく。

窓外の江川に来たクロガモ。この冬に初めて見る水鳥である。川鵜かもと思ったけれど、首の長さが明らかに違う。ネットの野鳥図鑑を調べてみれば、どうやらクロガモのようである。山茶花と水仙に鵯と黒鴨、寒中なれど冬よりも早春を感じるのは、寒さに慣れた身体には日毎に長く暖かくなる陽射しが嬉しいからだろう。

窓外の夏柑はヒヨドリが目当てではなく、メジロやシジュウカラが来て欲しいのだが、今のところ彼らの姿は見ない。江川だってクロガモやカワウはよく見かけるが、オシドリなどを見かけることはない。

《鄙里の野鳥》 鄙里で見かける野鳥はこんなものである。
雑木林や畑の梅、陋宅の屋根などに、スズメ、カラス、ヒヨドリ、モズ、キジバト、時にツバメ、ウグイス、メジロ、シジュウカラ。屋敷まわりの江川には、カワウ、カルガモ、アオサギ、シラサギ、クロガモなど。 【 鄙里の野鳥 : 2016/3/25 】

 

 

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