福島県の飯舘村からカボチャの種が届けられた。「いいたて雪っ娘」という種である。「飯舘村で育成採取されたカボチャの種である。詳しくはこちらにて」
此の種は静岡在住の畏友”後藤雅文”氏の御手配によるもので、栽培者である飯舘村の菅野元一氏より送られてきたのである。遅霜の気配が無くなる月末にはポットに播種しようと考えている。どんなカボチャが収穫できるか楽しみである。
今朝は寒の戻り気配で、床を離れがたくて目覚めた後もウツラウツラとしていた。ふと「もう過ぎてしまったのだ」という考えが頭をかすめた。何かが過ぎてしまったのだと思った訳ではない。楽しい時でも、若い時分でも、意欲あふれる時でもない。兎にも角にも過ぎてしまったと床の中でボンヤリと思っていた。
過ぎてしまったということは戻らないということであるし、戻れないし再び往くこともない。私にかかわった多くの大事な人々が過ぎてしまったのだと顔を思い浮かべながらボンヤリとしていた。《それだけのことである。ただそれだけのことである》
桜の蕾が膨らんでいる。こちらはシダレザクラこちらは更に開花が近そうなオオシマザクラ、旬日もすれば開花しそうである。
家人が、花が咲いたらお弁当を持って花見にゆこうと言っている。四人姉妹のうち一人の病状が思わしくないから気塞せりなのだろう。花の下で気散じをと思うのであろう。
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