2020 鄙桜 開花

例年よりも約一週間早く我が鄙里の山桜(鄙桜)が開花した。全国一早い東京(03/14)に遅れること10日の開花である。東京は既に満開というし名古屋も22日に開花宣言があった。桜前線が伝える開花は染井吉野桜であり、鄙里の桜は山桜だから染井吉野よりは若干遅れて咲くのが常のことである。鄙里でも染井吉野は三日前に開花している。

「鄙からの発信」アーカイブで確認してみれば、
2019年は3月29日に記事がある。「鄙桜2019開花
2018年は3月27日に記事がある。「鄙桜《山桜》開花
2017年は4月6日である。「2017鄙桜開花
アーカイブに3月中旬開花という記事は見当たらず、此の20年間で例を見ない早い開花である。この桜、咲き初めは白い花弁だが、数日が過ぎて散る前頃に薄紅色を花弁にはいて散る。そのことは暫く先のこと、今は花の白さと浅緑の若葉のグラデーションを楽しむ。

咲き始めれば満開まで一気にゆくかノンビリゆくか、何れにしても鄙里も桜の季節到来である。今年も例年のように昼に夜に鄙桜を満喫する日々が暫く続く。
『さまざまのこと おもひ出す さくら哉 (芭蕉)』
『此のさくら こぞ(去年)の桜も この桜 (茫猿)』
『桜狩り 花の下には あこ(吾子)を見ゆ (茫猿)』
『この春も 花にまみえ 年重ぬ (茫猿)』

《2020/03/28 追記》雨上がりの今朝の桜、五分咲きくらいか。曇り空や小雨空の下で眺める桜は、何やら物哀しい。そうでなくとも「様々のこと 思い出す」桜である。十年前に母と二人で眺めた桜の写真を検索してみれば、今の桜より少し小ぶりだったことに改めて気づかされたりしている。でも記憶の澱の底に思い出す桜はとても見事に咲いていた。「鄙櫻2010(10.06.21最終更新)投稿日: 2010年3月29日 この年の開花は03/30、満開は04/08である。」

 

 

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