「梅の花 あるじなきとて 春な忘れそ」と歌われるが、桜とて同じである。花も若葉も皆同じである。ことしも木々が芽吹いてくれる花を付けてくれる、あるじの在りようなどにおかまいもなく、花は花の務めを淡々と果たしているのが心にしみいる春である。
桜を前にしての想いが年々変わってゆくという。梅やサザンカではまだ季節が肌寒いからそうはならないが、暖かい芽吹きの春を感じればこそ今年の桜(このさくら)への想いがひとしをとなる歳に少しずつ近づいているのであろう。そのことはさておき、縁者達にも送る花便りなのである。
『 かえりみる こぞの(去年の)桜か(や) この(今年)桜 』
『 青空に 伊吹ときそう 遅ざくら 』
茫猿茅屋の今日の桜(このさくら)である。【07/04/07・AM08撮影】
去年の桜(こぞのさくら)である。【2006/04/09撮影】
一昨年の桜である。【2005/04/13撮影】
撮影条件が微妙に違うから一概に比較できないが、開花時期に大きな差はないようである、今年の桜はまだまだ若葉が薄く白っぽい。
※07/04/03、咲き初めの桜はこちら。
関連の記事
- 2012・鄙桜 : 2012年4月12日
- 2020 鄙桜 開花 : 2020年3月24日
- 咲いた、眺めた、偲んだ : 2017年4月10日
- おの(己)が夜桜 : 2018年3月28日
- 鄙桜090405 : 2009年4月5日
- 美江寺公園、本日のさくら : 2006年4月3日
- 鄙桜2019開花 : 2019年3月29日
- 秋の桜 : 2018年10月21日
- 鄙桜の幻夢2018 : 2018年3月31日
- 茫猿の駄句・冗句 : 2018年8月29日