REAMAPとMANDALA

『鄙からの発信』は昨年暮れに、統計データを地図上に簡単に可視化できるツール  「GEO-FUSE」を紹介しましたが、今回は同じく地理情報支援《しかもフリーソフト》「MANDARA」を紹介します。 茫猿が探し当てたというわけではなく、某SNSサイトにて、北国のK田氏からの情報提供である。 フリーソフトだからダウンロードして試してみればとても面白い。

GEO-FUSE」についても同じことが云えるのだが、GIS素人が的外れの紹介をしても仕方がないのであり、先ずは見て頂き試して頂くしかないと考えている。 そうは云っても馬耳東風、牛耳念仏、豚首真珠、釈迦説法、世は様々であろう。 茫猿にしてからが、「The Earth」《ジアース》や「MANDARA《マンダラ》」を教えられた時には、自らの井蛙管見をつくづくと悟らされたのであり、REA-MAP 3rd実証実験開始に些か浮かれていたおのれの浅さを恥じてもいるのである。

改めて、井東氏のフォローコメントを「御尤もなこと」と、読み返すのである。 REA-MAPなどに関わることに区切りがついたことを良い機会として、遅きに失した古稀の手習いではあろうが、「マンダラ遊び」なれば、林住・遊行期の手遊び《てすさび》には頃合いだろうと考えているところである。

MANDARAが紹介している、国土数値情報地価公示データを地図に展開した結果である。地価公示価格の年次データ座標値をデジタル地図に展開した上で、大縮尺地図《1/5,000以上》にて見れば個々の地価公示地点の位置が詳細に示されるのであるが、これを小縮尺《1/500,000以下》で展開すれば、あたかもヒートマップの如くに見られるのである。 以下の地図は南関東地方の1983年から2008年にかけて、五年毎の地価公示価格を地点毎に価格帯区分して表示した地図である。地価がヒートアップし、そしてクールダウンしてゆく経過がよく判る。

  

 

 

 

 

なにはともあれ、MANDARA、The Earth、E-PRAGA、GEO-FUSE 皆素晴らしいものである。 The Earth、E-PRAGAは企業による情報開示であるが、MANDARAGEO-FUSEは非営利もしくは非営利的情報開示というより情報処理ツールの開示であり、性格が異なるものである。

だからこそ、如何にして巧みに利用してゆくかが問われていると同時に、iNetの素晴らしさをつくづくと思わされる。 それらはまた、不動産情報の非対称性を崩してゆくものであり、そのことを承知の上で専門職業家としては、如何なる相対的優位性を維持してゆくのか、その為に何をすべきかなどと考えることが、問われているのであろう。

木瓜《ボケ、惚け》の花である。名前はボケだが、花は美しく可憐である。花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「平凡」などとあり、なにやら呆けてもいる。

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