IT革命の裏側

IT革命・・情報技術革命・・何で革命などとおどろおどろしく云うのだろう? 情報技術の革新とか刷新で何故いけないのだろうか。カタカナを氾濫させて、しかも短縮させて、素人を煙に巻く。一部煽動者の常套手段である。ET、FT、JT、判りますか。


ところで、ITという活字が新聞に載らない日がなく、デジタルデバイドとか、コンピュータースキルとかコンピューテイングリテラシーとか、訳の判らない片仮名が紙面を占める。

こんなITバブルの裏面を覗かせる格好の小文を「とあるWebサイト」の片隅に見つけました。文中の本人とは茫猿のことで、随分と戯画化されていますが、当たっているだけに反論できず。筆者に無断で全文転載することで、憂さを晴らします。著作権法違反で告訴されたら受けて立つつもりです。何と云っても[morishima.com]のオーナーは茫猿ですから。  ;(^∩^)!(^∪^)!(^∩^);
以下は全文引用・一部茫猿独白挿入 ———

さて、「俺故の戯言」は morishima.comという自前のドメインにて運用されている訳なのですが、このドメインには他のサイトもいくつか存在しています。たとえば「鄙からの発信」。 これは私の父のサイトなのですが、もちろん運用・保守 すべて私がやってたりするわけです。

※【輪転機運用保守と、記事を書くこととは役目が異なる。口惜しいが、輪転機が無ければ発行できないのは事実であるとしても。茫猿の名誉のために云えば、日常的運用は茫猿自身で行っている。記事は勿論自前】

本人はコンピュータに詳しいと自負しているようなのですが、半可通にありがちな「最近のコンピュータは何でも簡単にできる!」という、巷に溢れる宣伝文句を鵜呑みにしていたりします。

おかげで、
・「ニュースを自動でアップロードする仕組みを作れ」
・「ファイルのダウンロードができるような仕組みを作ってくれ」
・「そのファイルをダウンロードするにはパスワードを必要にしてくれ」
その他諸々の、結構面倒くさい要求を平然と突きつけてきたりもする。
やれやれ(村上春樹風)。

もちろん技術レベルとしては大したことがないんですが、やるとなれば手間暇だけはかかる。どっかの業者に頼んだら数十万単位、下手すりゃ数百万円レベルのオーダーを、私はへこへこと夜ナベしていじっていたりする。

報酬の有無を問わず、こういう下請けがいっぱいいるおかげで、世間のおっさん連は「わしんとこでは『ほーむぺーじ』ひらいとりましてのう」「わしんとこでは、『でーたべーす』がありましてのう」と、無知が無知に自慢する醜い社交辞令を最先端(本人たちはそのつもり)の会話で繰り広げていたりするわけである。

※【そういう、おっさん連の無理難題が、技術を高めさせてきたという側面もある。無理さんが通れば、道理さんはすっこむのが世の慣い。】

それはさておくとして。
ともあれ、うちの親父さんは、大学に留年しちゃうような息子が、何故だかパソコンをいじり回しているおかげで、世間様に恥ずかしくないようなコンピューティング対応を図っているわけである。 ではこれが純粋に「出来の良い息子(?)さんで良かったですな」の一言で片づ けられるかというと、そういうわけでもない。

※【同感、とんでもない突破者で困ってます。】
直接対価を支払っているわけではないが、「仕送り」「新しいパソコン」「本」という間接投資を息子に与え、その遠大なるフィードバックとして「morishima.com」が存在し得ているという言い方もできるからである。「息子がコンピュータに詳しい」という果実を利用する身分になるためには、やはりそれ相応の投資が必要なのである。

※【投資に見合う果実は得ていない、得る見こみも無い。】

「パソコンは身近にいる詳しい人に聞きましょう」というアドバイスは、そこいら中のパソコン雑誌に載っている。身近な人間ならば気安くお願いできるし、信頼できるし、おまけに「タダ」だからである。
どちらかといえば「詳しい」部類に属し、「身近にいる詳しくない人」にアドバイス・レクチャー・作業の代行をすることも多い私にしてみれば、本当にそうでしょうか?とも思いたくなる。

人のパソコンごときに手間暇かけてあげたくなるのは親兄弟・恋人・親しい友人 程度であり、あとは「ふうん、大変やな、また暇になったときに見てあげる」と、お茶を濁すのが現状だったりする。

※【恋人はいないけど、ワカルナー。カミさんの面倒もみないもの】

「また見てあげるよ」と言われて全然見てもらえないという経験をお持ちの人、おそらくゴマンといることでしょう。 そういう際に怒ってはいけません。多分あなたは、彼にそれだけの労力を割かせるメリットを持っていないのです。身も蓋もない言い方だけれども、あなたのお願いはムシが良すぎるのでしょう。文化人類学的にも、対価なしの労働なんて絶対に存在しないわけだし。

あるいは「周りに全然詳しい人なんかいない!」と嘆く人も多いのだろう。差別的な言辞であることを恐れずに言えば、「パソコンを使いこなす」という行為はまだ現状ではある種の知的能力が問われる。(ないしはオタク(専門家)になる必要がある。)
知的能力によってディスクリミネイトされるのが「日本の階級社会」の現状であると仮定するならば、要するに「周りにパソコンを使う人間がほとんどいない」あなたは、「パソコンを使う人たち」階級には所属していないのである。

※【これって、デジタルデバイド??】

では、
・身近にいる人が教えてくれない。
・身近にパソコンを使う人がいない。
あなたは、どうやってパソコンを使いこなせばよいのか。答は簡単である。
・本屋さんで「で○るWindows98」「で○るインターネット」「で○るMicrosoft Office」「で○るできないのひみつ」その他の解説本を金に糸目を付けずに買ってくる。がんばって練習する。
・専門学校やビジネススクールに通う。がんばって練習する。
・繋がらないサポート電話に一生懸命電話して、わからないところを教えてもらう。

※【壊すつもりで触るのが、イチオシだと思うけど】

これだけやったら、30%位の確率でパソコンが使えるようになること請け合い。え、「すごくお金がかかる」って?「時間がない」って? 知恵のコストとはそういうものじゃないのでしょうか。初期投資コストをきっちり支払った人間のみにしか「コンピュータで効率化」という果実は実らない、というのが個人的な感想です。
引用終了 ———

※よく言うではないですか。
国際化は英語を話すことでも、海外に出かけることでもない。少なくともそれだけではない。国際人とは世界を知る以上に、日本を知る人のことである。
IT革命は、道路を掘り起こして全国に光ファイバーを引くことで達成される訳でもなく、全国民に携帯端末をゆき渡らせれば実現するわけでもない。IT革命関連予算が公共事業予算に化けるのが一番判らない。
eコマースの大半は大赤字なんだって。騙されているか、時流に乗っていないと不安なのか、見栄で続けているだけだって。

※蛇足
ET、FT、JTは順に、電子技術(真実は夢幻的映画の題名)、金融技術(真実は幻想の街)、日本煙草(真実は日本の伝統的職人芸)です。
遊びついでに、オマケ
AT:Automatic Transmission
BT:British Telecom.
CT:Computerizing Tomography
DT:Dream (team) Technology
ET:Electronics Technology
or ExtraterresTrial (being)地球外生物
FT:Financial Technology or Fantasy Town
GT:Grand (touring) Technology
HT:Hyper Transportation
IT:Information Technology
JT:Japan (traditional) Technology or Japan Tabacco
KT:Knowledge (management) Technology

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