無風か烈風か

 明日1/28は岐阜県知事選挙と岐阜市長選挙の投票日です。
ローカルな話題ではございますが、後講釈と云われないように、事前解
説記事を書いてみます。
 保守王国を謳われる岐阜県並びに岐阜市ですが、今回の知事市長同時
選挙で、知事選は投票率の低落阻止が大命題な状況にあり、現職有利の
下馬評は覆りそうにもありません。
 これに対して、県都岐阜市長選は波乱が予想されます。
74歳・三期目を目指す現職に対して、変化を求めた新人4名が立候補し
て水面下では激しい選挙戦が展開されているようです。
 残念ながら、茫猿は岐阜市民ではなく投票権はありませんが、聞こえ
てくる予想は追い上げる新人候補、逃げる現職といった様子です。
 特に、有力新人候補の一人は幅広い市民団体の支援を受けて選挙戦を
展開しており、短い運動期間中にどれほど浸透するかが注目を集めてい
ます。
 もう一人の新人候補は、岐阜市選出有力国会議員後援会長の支持を受
けており、現職基礎票をどれだけ二分するかに注目を集めています。
他の新人二候補は、それぞれの基礎票を固める戦いのようです。
 今回の市長選の着目点は二つあります。
一つは、長期低落を揶揄される岐阜市をどのようにして立て直すかであ
ります。鵜飼と金華山に代表される観光産業や、駅前問屋街・アパレル
に代表される基幹産業の衰退、名古屋市の衛星都市化が進むなかでの人
口減少とドーナツ化現象の進行、国の財政状況よりも深刻と云われる市
財政悪化状況など、課題山積のなかでコペルニクス的転回を目指すか、
安定継続を目指すかが問われています。
 もう一つの注目点は、長野県や栃木県或いは東京21区国会補欠選挙な
どにみられる昨年来の地殻変動が、岐阜市や岐阜県においても起きるか
否かである。岐阜市の無党派層がどのような選択をするかが注目点です。
 大胆な予想をすれば、保守系の分裂と中央政界における自公保連立へ
の批判が結構大きな影響を与えるような気がします。それらが知名度の
低い中道市民派候補に漁夫の利をもたらすような予感があります。
 サ、当たるも八卦当たらぬも八卦、結果判明は明日の深夜です。

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