久しぶりに一気読みをしました。
横山秀夫著「震度0」:朝日新聞社刊です。
登場する場面は、とある県警本部の本部長室、警務・警備・刑事・生活安全・交通の各部長室及び各部長の官舎に限定されます。そこで交わされる会話と心理描写によって物語が進行してゆきます。
章立てで云えば、第一章が「本部長公舎 AM5:48」第二章が「警務部長公舎 AM6:20」というような運びです。
場面展開の速い舞台劇を見ているような趣で事件が展開してゆきます。
結末の意外性も十分で良質な推理小説が楽しめます。
もう一冊は、「信長の棺」です。加藤廣という老境に至った新人作家のデビュー作であり、小泉総理も愛読という話につられて読んでみましたが、いささか退屈でした。辛口のネタバレ批評はこちらです。
隆慶一郎著「影武者徳川家康」、安部龍太郎著「信長燃ゆ」の系統に属しますが、これらほどは面白くないのは新人作家故にやむを得ないことか。ともあれ75歳の新人作家登場に敬意を表します
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