無関心と無理解

【茫猿遠吠・・無関心と無理解・・01.10.26】
 10/23付けで、只管打座に「伝わらないことを知る」と題する記事を
掲載しました。あの記事については少しばかり注釈が必要だと考えてい
ます。読み方によれば茫猿が身体の不調を訴えているだけの記事と受け
取られかねないでしょう。
 世の中には深読みをする人もいれば、浅読みをする人も結構多いので
すから。特に紙に記載された文章と違い、無料のWeb Site記事は流し読
み、浅読みが大半でしょうから。
 さて、伝わらないのは何故でしょうか。
その原因の大半は無関心と無理解によるものと考えます。
時には無知が影響するかもしれません。
これらの伝わらない原因について言揚げするのは止します。
茫猿は以前から、無批判的にマスコミを信じてしまうのは危ういと考え
ています。
 また、茫猿は「ジャーナリズム」と、「意図的な情報の垂れ流しや秘
匿などの、情報操作による大衆誘導が行われ易いマスコミ」とは区別し
て考えたいとも思っています。
(広辞苑引用)
マス‐コミュニケーション【mass communication】
 新聞・雑誌・ラジオ・テレビジョン・映画などの媒体を通じて行われ
る大衆への大量的な情報伝達。大衆伝達。大衆通報。マスコミ。
ジャーナリズム【journalism】
 新聞・雑誌・ラジオ・テレビなどで時事的な問題の報道・解説・批評
などを行う活動。また、その事業・組織。
 さて、そこでマスコミのカウンターパワーとして、茫猿がお薦めする
Web Siteを三つ紹介します。
 最初にお断りしておきますが、茫猿自身がこれら紹介するサイトの主
張全てに賛意を示している訳ではありません。
あくまでも、そういった見方もあるという意味でのカウンターパートと
して、日頃から興味や関心を持っていたいと考えているものです。
最初に紹介しますのは最近創刊された Web Siteで、「言論NPO」と
云います。近い時期にJMMと並ぶ正当派サイトに成長するでしょう。
このサイトの「創刊の辞」を紹介します。
  21世紀の日本の将来に、私たちは大きな危惧をもっています。
経済や政治上の困難、モラルや価値観の混乱を抱えているにもかかわら
ず、それを打開し、新たな進路を求める動きが全く低迷しています。
 その原因は何か。私たちは、そのひとつが日本の知的言論の衰退、空
洞化であると考えます。残念ながら、この国には質の高い建設的な議論
を戦わせる言論の場が少なく、むしろそうした言論は行き詰まり、多く
の本質的な議論が埋もれてしまっています。
 いちばん、不況なのは、この国の言論ではないでしょうか。日本を夢
のもてる国に変えるために、経済界や官界、学界や言論界などがそれぞ
れの立場を超えて、自由に本物の議論を交わしたい。
言論NPOのURL
http://www.genron-npo.net/jp/gekibun.html
 次いで、「不動産鑑定士堀田勝己氏の WEB SITE」です。
茫猿は不動産鑑定士必読のサイトと考えています。
氏のサイトの記事目次の一部を抜粋紹介します。
・地価バブルとは何だったのか
・DCF法に対する誤解、無理解、過剰期待
・DCF法における利回りについて
・新築マンションの分譲価格と賃料水準との関係
・DCF法のタテマエと本音~文系にもよく分かる収益還元法のロジック~
・鑑定とコンサルティングの狭間で
・不動産鑑定にもパラダイム転換が必要
・身近なところに金融工学
・収益価格偏重時代に思う
堀田勝己氏のサイトURL
http://www.kanteishi.net/
三つ目は、宮崎学氏のサイトです。最近の記事目次を紹介します。
・「アフガン蕎麦」でもつくるんか?日本の政治家は
・テロ対策特別法案のキナ臭さがわかるか?
・米国の報復戦争で国の借金は増える。経済サバイバルへ何をなすべきか
宮崎氏のサイトURL
http://www.zorro-me.com/
いつもの蛇足です
 重ねて申し上げます。これらのサイトはマイナーです。言論NPOは
メジャーに変化するかもしれません。しかし今はまだマイナーです。
堀田氏のサイトは業界内では既にメジャーになっているのでしょうが。
 このマイナーであることに大きな意味があると考えています。
これらのサイトの視点を知ることが茫猿にとってはとても大切なことに
思えます。
 その意味で、メジャーを否定し最初からアウトサイダーとしての立場
を堅持することに意味を見出している宮崎氏に輝きを見るのです。
 いずれにしても、サイバースペースに限らず大量に送り出されてくる
玉石混淆の情報渦中にいて、カウンターパートの視点を大事にして自身
の眼で取捨選択することが肝心なのでしょう。垂れ流し情報の小さな一
つである『鄙からの発信』が申し上げることではないのかもしれません
が。

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