冬来たりなば

【茫猿遠吠・・冬来たりなば・・01.11.27】
 今朝は、伊吹山に初冠雪し養老山脈も峰の辺りは薄化粧です。酷暑の夏の記憶が醒めやらないのにもう冬将軍の到来で、伊吹颪(オロシ)の季節です。


 アフガン問題も冬を迎えてしまえば、しばらくの膠着状態になるのでしょうか。冬の寒さに凍えるであろうアフガン難民、なかでも子供達の運命が気に懸かります。同時にインド洋に展開する自衛隊の今後も気になります。
日本は「憲法第9条と専守防衛の国是」に封印をして何処へ向かうのでしょうか。日経朝刊では、大手銀行13行の不良債権処理損6兆円、大半行が最終損益赤字という見出しが踊っています。日本国債はいつのまにやらズルズルと格付けを下げており、「幸田真音著・日本国債」の世界が現実のものとなる日がそんなに遠くない気がして悪寒を感じます。
 こんな悪寒を感じる刻には、鑑定基準の改訂も地価公示も固評鑑定も、何やらどうでもよい別世界に思えてきます。この大きく激しい底流を知ってか知らずにか、相も変わらず高速道路建設に邁進したり、地価は何時になったら上昇するのであろうかなどと宣う人々を見ていますと救いがたい気持ちを通り越して、茫猿は遠吠はおろか孤嘯すら虚しくなります。
 失った十年間ではなく、無為に過ごした十年をとうに過ぎて、デフレスパイラルの連鎖を断ち切るための方策は語られ尽くしており、後は蛮勇のみが求められているのでしょう。それは何も国策だけでなく、自治体も企業も業界もそして個人々々にも求められているのだと思います。
 日本脱出の準備か、座して死を待つのか、それとも一人ひとりが何かを為すのか、昨夜のNHKTV「アラスカ客船紀行3000キロ」を見ていて、しみじみと思いました。
 不動産鑑定12月号には、興味ある記事が掲載されています。「不動産鑑定業界の再編成と協業化の道」及び「不動産鑑定士の近未来」の二本の論考です。論者お二人は茫猿が日頃考えている処に近いと思いますが、一つだけ違和感を感じるのは、お二人の今のお立場で云って欲しくないなという感触です。
 地価公示や固評鑑定で「ホーイ、ホーイ(方位)」と呼ばわれている鄙の住人からすれば、何やら遠い世界に思えます。しかし、鄙は鄙なりに己の道を切り開いて行かねばならないでしょうし、今はその自覚と覚悟が求められている時代のただ中に居るのではないでしょうか。最後数行は云わずもながの蛇足でしょうが。

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