M氏からのE.Mail

【茫猿遠吠・・M氏からのE.Mail・・03.03.31】
 先号記事について、M氏からE.Mailをお寄せ頂きました。
頂いた原文のまま、掲載致します。
・・・・M氏こと水野 成彌氏の寄稿・・・・
早速のご叱責、有難く思います。
ご指摘の1、2について私の意見を述べます。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
理事 水野 成彌
1、について
非競争業務は、競争業務に対比して単なる言葉として用いています。
ここでの非競争業務は、鑑定業者というよりは主として不動産鑑定士
個人の資質を目途とした発注の特性が認められる業務(地価公示等、
競売、固評等)を言っております。もとよりこれらの業務は、鑑定主体
間の競争はもちろんのこと、専門職業家として社会貢献に直結するも
のであり、必然的に切磋琢磨することを強く求められた性格を有する
ものと理解しています。
一方、競争業務は発注先の選択が鑑定業者にウェイトを置くと思わ
れるものを括っていますが、私は、今後大きく二つに峻別されるであ
ろうこれらの業務の受け皿が、地域においてもこれまで通り個々の組
織だけで良いのかどうか、これが私の今回の意見です。
また、カルテル助長の懸念とされる大兄の叱責ですが、これは全く
不本意です。「いたずらに」の次に入れました「無秩序」は、「フェ
アーな競争」の正反対にある文言と理解しています。組織化も時代を
見据えたフェアーな競争を誘導するものと考えます。むしろ、当局の
期待に適うものと想いますが、私の表現が大兄の見識をもってしても
係る懸念に及ぶのであれば、私の表現に未だ未熟を認識せざるを得ず、
大兄の叱責を今後の研鑽の糧とさせて頂きます。
さて、2、についてですが
私は、むしろ、地域が蚊屋の外に追い遣られてはならぬとの思いか
ら出発しています。
私の意見は、個々の組織と大組織化の二本立です。どちらか一方だ
けでは、これからは立ち行かないと云うのが私の意見です。
各県士会の状況・環境は極めて様々です。しかし、それぞれの県士
会がその基(機)軸さえしっかりとさせて置けば、私は組織化が県士会
を凌駕することなどあり得ないと考えております。
見解は分かれるかも知れませんが、
組織化は都市圏の都合主義でも、地域活動を駆逐するものでもない
と考えます。
組織化は、新たな業務の受注、社会のニーズに対応した様々なプロ
ジェクトの研究・開発、土壌汚染、等々、個々の組織では対応困難な
ものに対して、方法論として優れていると思います。
私は、これまで理事会報告等で、我々は「個人」なのか「社員」な
のかを、「問い」として呼びかけて参りました。
私個人としては、最近の動静に鑑み、今回意を強くして断定的に意
見を述べました。
私の葉書が、地域でめしを食う、我々の行く末を議論する契機にな
れば幸甚です。
以上  E.Mail引用終了

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