止揚学園のクリスマス会

【只管打座・・止揚学園のクリスマス会・・03.12.26】
 昨日、止揚学園のクリスマス会に出席して参りました。午前十時からのクリスマスミサで会は始まり、賛美歌の合唱、福井達雨先生の講話、そして昼食会、参加者のショートスピーチとプログラムは続きました。


※止揚学園のクリスマス会風景は『鄙からの発信』・只管打座・クリスマス会風景に一括掲載してございます。先ず見られないだろう『福井先生がサンタに扮装して軽やかに踊る』写真もあります。福井ファンなら必見でしょう。
 プログラムの最後はサンタさんが登場して、最初に学園生に、次いで参加者に、そして保母さんへクリスマスプレゼントが贈られました。 主棟が建築中ですから、会場がせまくて皆が肩を寄せ合い膝をつき合わせて座る会場ですが、逆に互いの距離が無く和気藹々(わきあいあい)とした、とても楽しい集まりでした。
 じつは、茫猿がクリスマス会に参加するのは初めての経験でした。止揚学園とは長いお付き合いですが、年末は忘年会などが多いのと、何よりも地価公示の最繁忙期にあたり、とても時間がとれなかったからです。
 ところが、今年は関西で大学に通う次男が、東京で就職も決まり来春からは止揚学園を訪問することもできないので最後になるクリスマス会に出席する。ついては親父殿も何かプレゼントを持参して出席しないかと誘ってくれました。 という訳で息子に誘われてのクリスマス会でしたが、最初から参加した息子と違い、茫猿は午前中は仕事の先約があったので、昼食会の終わり頃からの遅刻参加となりました。
 お伝えしたいことは、山ほどあります。ライブ映像を流したいくらいです。
そのなかでも印象に残っていることを二、三お伝えします。
 福井先生は色々なお話をされましたが、そのなかで「ボランテイアは肩肘張らずに」というお話を再録します。
「止揚学園も創立四十周年を迎えて、建物も在園生も歳を重ねました。そして十年、二十年と長く支援して頂いている幾つかのボランテイアグループの方々も高齢化しました。
 二十年余も学園を支援して頂いているある方が古稀(70歳)を迎えられました。
その方が私(福井先生)に言うのです。『私も歳をとりましたから、学園にお邪魔しても保母さん達のお手伝いが昔のようにできず、ご迷惑となるだけだから、もう訪問することを止めたいと思います』
 ボランテイアとは何かをしてあげる。資金援助をする。そういったことだけでは無いのです。
 五十歳を越える在園生も少なくなく、両親は更に高齢化しお亡くなりになっている在園生も多くいます。帰る家は止揚学園しかない彼等にとっては、訪問者が多いことがとても助けになります。
来訪者とにぎやかに食事をし、ゲームをし歌を唄う、そんな明るい日々が重度の知能障害や身体機能の障害をもつ彼等にはとても大事なことなのです。
 だから、顔なじみとなっている支援者が月に一度でも訪ねてきてくれることが、とても大事なのです。
何もなさらなくてもよいのです。学園に来てにこにこと笑いかけながら座っていて下さるだけで、在園生は心和み穏やかに明るい毎日が送れます。 もう歳だからなどと言わないで、足元が不自由ならお迎えにゆきますから、いつまでも学園を訪ねて下さい。私(福井)は彼女にそうお願いしました。
 皆さんもボランテイアなのだから止揚学園に来て何かお手伝いをしなければとか、資金や品物を届けなければと考えなくていいのです。ただ来て下さるだけでよいのです。一緒にお茶を飲み歌を唄うだけでよいのです。それも、いいえそれこそが立派なボランテイアです。
【伺っていて、胸に響くお話でした。目が少し潤みました。】
 もちろんのこと、学園は年中、経営が苦しいし、建築中の新館の建設資金三億円も半額は国や県からの補助を頂きましたが、自己資金はまだまだ不足しています。だから、お金も品物も大歓迎です。有り難く頂きます。【会場、大爆笑】」(福井先生のお話再録・終わり)
 プログラムの最後、クライマックスはサンタさんの登場です。サンタさんにはもちろん福井先生その人が扮装して、参加者のクリスマスソング大合唱のなかに登場します。在園生が順番に名前を呼ばれて、クリスマスプレゼントを頂くのですが、名前を呼ばれていないのにサンタさんに手を出す人もいますし、呼ばれても知らんぷりの人もいます。
 でも一様に、美しく包装しリボンが結ばれたプレゼントを手にすると、とてもとても美しい笑顔になります。破顔一笑とはこの笑顔を云うのでしょう。
 プレゼントを頂くと早速に開いて中身を確かめ、茫猿にもニコニコと見せびらかしに来ます。歳はとっていても心は幼児のままの人達ですから、オモチャを与えられた子供と同じですが、しかし純真に喜びを身体一杯で表現していた彼等を思い出しますと、今も目頭が潤んできます。
 茫猿も福井サンタさんからプレゼントを頂きました。中身はマグカップです。
 心を込めて包装されたプレゼントでして、何よりも止揚学園の明るさと元気さが一杯に詰まったマグカップです。
 親バカついでに次男のショートスピーチをお伝えしますと、彼はこう話しました。
「僕は小学生の頃に、初めて父に連れられてお邪魔してから、折々にお邪魔しています。大学で対人関係などで悩んでいる時も、学園に来るとそんなことは忘れてしまい、皆さんに明るさと元気を頂いてきました。東京で就職しますから、もうこれまでのように訪れることはかないませんが、できるだけ機会を作って「元気の素」を頂きに来たいと思ってます。 本当に有り難うございました。」
 息子や茫猿だけではないのです。止揚学園を訪問する人々は皆が一様に、元気さと明るさを頂いて帰るようです。来年三月には建築中の新館も完成の予定です。完成したらお祝いの会も開かれるでしょう。 会費をもって、支援の品や資金をもって、楽しいお祝いの会に参加したいと今から期待している茫猿です。
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・
 ところで、茫猿が持参したクリスマスプレゼントを明かします。
(たいそう自慢げな話で、誠に恐縮すが、ガマンしてお付き合い下さい。)
 年末のことでもあるし、何をお届けしようかとあれこれ考えましたが、皆が目を輝かして喜ぶものがいいだろう。よし、でっかい魚にしよう、寒鰤(カンブリ)にしようと思いつきました。一匹丸ごとお届けすれば皆はとても喜ぶだろうが、職員の方が始末に困るだろうと思案しました。
 そこで、行きつけの魚屋さんにいって、寒鰤を一匹買い求め事情を話し、魚の姿が残るように三枚おろしをお願いしました。箱の中はおろす前の鰤の姿を出来るだけ残すようにして、中身は直ぐに刺身や切り身に出来るようにとお願いしましたら、忙しい中を快く引き受けてくれましたし、そういうことならと値引きもして頂きました。
 頭もついて魚の姿を残した鰤の入った箱を積んで、止揚学園に向かう茫猿は鼻歌で車を運転していたことです。遅れて到着した茫猿を紹介して頂く中で、鰤の箱が開けられますと、在園生がドォーッと喜びの声を挙げて歓迎してくれました。
 純粋に喜んで貰えると云うことは、こんなにも嬉しいことです。
 お正月は、例年のように学園の職員の方々が初詣でにぎわう神社で募金をされます。
平安神宮や多賀大社やお千代保稲荷で、止揚学園と書いた募金箱を持って募金呼びかけをされている皆さんを見かけたらお年玉を差し上げて下さい。
「森島のホームページを見たとか、学園のホームページを見た」と、一言添えて募金して頂けば、明るい笑顔を沢山もらえることでしょう。
 

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