花冷えの桜

 岐阜市内美江寺公園の桜が開花しました。美江寺公園というのは、茫猿の事務所近くにある公園です。樹齢50年位の桜が十本ほど植わってあり、毎年楽しみにする桜です。ここでも年々歳々花相似たり、人同じからずです。昨春は一緒に花を愛でた畏友古田氏の姿はこの春にはありません。


 しばらく前の記事に、こんなことを書きました。
『全国取引事例の閲覧オンライン化に関して付け加えれば、現在は各士協会事務局に赴けば閲覧が可能なのであるから、これをオンライン化することにさほどの異論が有るわけではない。しかし、パートナーシップの在り様を現状のままに放置して、オンライン化を進めることが好ましいか否かは別次元の問題であると考える。いずれにしても、都市圏士協会から『オンライン開示』要求を突きつけられる問題ではなく、各士協会が自主的に判断する問題であると考える。』
 都会人に判るかな、ワカンネーダロナと思っていたら案の定、こんなメールが届きました。
「現行のパートナーシップの在りようを放置しての閲覧のオンライン化は問題、というくだりが全く理解できません。パートナーシップとどのような関係があるのでしょうか?」
 公示事例カードを、より利便性の高い状態で開示すべきと云う、都市圏の方々のお考えを理解しないわけではありません。でもそれは発生業務量も会員数も多い都市圏の方々が理を盾に仰有るべきことなのかと思うのです。
 都市圏の鑑定士が地方圏で評価業務を行う時には、「士協会の域を越えたオンライン事例閲覧」を利用する前に、「パートナーシップを活用すべきではなかろうか」と考えるのです。
 ただし、現行制度は問題が多く、「パートナーシップ」が示す「仲間、協働、相互扶助etc」といった制度本来の主旨への理解が不足しているのではなかろうかと危惧します。
 オンライン閲覧か、パートナーシップの活用かという選択もゲゼルシャフトとゲマインシャフトの落差に似るのでしょう。合理性とか費用対効果といった視点からは、およそかけ離れ浮世離れした世迷い言と受けとめられるのでしょうね。

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