特定価格論:前説

(社)日本不動産鑑定協会より証券化鑑定実務指針(案)が公表され、パブリックコメントが求められています。この指針案では第一章基本的事項:特定価格論に着目したいと思い、私稿をまとめようと『鄙からの発信』過去ファイルを検索しましたら、幾つかの拙稿が検索できました。茫猿遠吠も夏休み中のことでもあり、それらの目次を掲載して記事に換えます。


これらの記事を今読み返してみて、それ程の違和感はない。近くこれらの記事を改めて集約してみたいと考えるが、なかで「H14.1.31付、不動産鑑定評価部会議事録抜粋」は当時の背景を伺う上で興味深いものがある。
[1] 基準改訂 その1(鑑定士の在り様) [DATE]2002/01/12
鑑定評価基準の改定作業が着々と進行しつつあり、時を同じくして競売不動産評価基準に関わる話も進行しています。両者は一見して無関係なようにみえても、実は水面下ではつながっている話なのだろうと鄙から推測しています。
[2] 基準改訂その2(呪文と言霊) [DATE]2002/01/20
正常価格を考える上では、更地イリュージョンの呪縛からの解放が必要だと考えます。鑑定評価制度の出発点が東京オリンピックや新幹線や東名神高速道路建設にあったという出生時の時代背景が、今に至っても影を引いているのではと考えます。更地イリュージョンとは、更地価格至上主義とでもいいましょうか。或いは、全ては更地価格から始まるという幻想とでも云いましょうか。
[3] 新基準を考える・倫理高揚 [DATE]2002/10/11
不動産鑑定評価基準が改訂され、(社)日本不動産鑑定協会主催の改訂基準研修会が全国各地で実施されています。改訂新基準は02.07に公表され、03.01.01よりは施行されるものです。 新基準公表以来と云うよりも、改訂作業が開始されて以来、茫猿は少なからぬ違和感を感じていました。
[4] 新基準を考える上で-参考1 [DATE]2002/10/13
H14.1.31付、不動産鑑定評価部会議事録より一部を抜粋して掲載します。新基準が検討された討議の一部抜粋ですから、議論全体の流れを掌握せねば軽々に論じることを避けねばなりませんので論評は致しませんが、新基準作成の背景として承知しておきたいと考えます。尚、お断りしますが、以下の委員発言は連続するものではなく、部分抜粋ですから、全文は次の記事にてお読み下さい。
H14.1.31付、不動産鑑定評価部会第10回議事録
[5] 新基準を考える−特定価格とコンサル [DATE]2002/10/16
鄙からの発信は鑑定業界に感じる違和感を取り上げて、記事にしてきました。最近は基準改訂について考えています。今回は、特定価格について散漫ですが記述を致します。

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