よく似ており同じような表現なのだが、全く違った意味を持つ二つの声明が広島平和祈念式典で述べられた。
今日、八月六日、広島平和祈念式での、秋葉広島市長の平和宣言と安倍首相のあいさつの相似と相違なのである。
秋葉広島市長、平和宣言より抜粋
「唯一の被爆国である日本政府には、謙虚に被爆の実相と被爆者の哲学を学び、世界に広める責任があります。誇るべき平和憲法をあるがままに順守し、米国の時代遅れの政策に「ノー」と言うべきです。」
安倍首相あいさつより
「わが国は人類史上唯一の被爆国として、この悲惨な経験を国際社会に語り継いでいく責任がある。今後とも憲法の規定を順守し、国際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持してゆくことをあらためて誓う。」
護憲派の秋葉市長が言う「誇るべき平和憲法をあるがままに順守」することと、急進的改憲派の安倍首相が言う「今後とも憲法の規定を順守」とのあいだには目には見えませんが越えようもない深い谷が存在しているのではないでしょうか。何よりも事実上空洞化している非核三原則は今や比較2.5原則と化しているのです。(核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずが三原則であるが、米軍の国内持ち込みは公然の秘密と化している。)
・・・・・・ 閑話休題 ・・・・・
思わぬ処で『実相』という言葉に出会いました。今月になって、一つ年下で二人きりの兄弟である弟を亡くしました。慮外の死でいなくなった彼が一昨日頂いた法名が「釈實相」でした。亡くなって今日で6日、日ごとに強くなる喪失感をもてあましています。
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ご無沙汰しています。本日鄙からの発信拝読。驚きました。お悔やみ申し上げますと共に弟様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
我々の年代になると、祝い事より悲しい出来事の方が多くなって来るのは、本当に寂しくて残念です。
お疲れの出ません様に、呉々もご自愛下さい。
丁重なお悔やみ有り難うございます。本当に弔事のみ多い昨今です。
縁者を送ることができるのは「送られて逝くよりはよいのかも」などと考えています。
兄としてできることや、せねばならぬことを十分に果たせたかと自問自答しています。