ゆく春や

 四月は出会いと別れの季節です。入学と卒業、入社と退社に転勤異動、年度の替わり目は年始とはまた違った思いが交錯します。 近年、身近でも相次いで分科会幹事が交替して、ついに茫猿より年長或いは同世代の幹事はいなくなりました。現役地価調査評価員で茫猿より年長者も数名に満たなくなり、担当地点数も調査地点数の大幅削減と評価員の増加に伴い、一時の半数になりました。 いやがおうでも節目を感じさせられるこの春です。


 年度替わりと役員選挙の端境期だけれど、何かできることはないかとひそやかに模索を続けてきましたNSDI-PTも、反応の乏しさが答えなのだと思えば、断念に如かずと思い至りました。 ”老兵は死なず、消え去るのみ”というのは、まことに至言なのだと思います。 そんな茫猿は、今朝も堂守に戻りて花守を楽しんでいます。《追記》”断念”についてお問い合わせがありましたが、端境期の模索を断念するということです。NSDI-PT本体の断念ではございません。
  「行く春や  鳥啼き魚の  目は泪」 (芭蕉)
 あけぼのに  芽吹きありて  命知る、  
 切り撮れば  まぶしくひかる  実生花、
  
 夏知らす  小さき花や  サヤエンドウ、
  
 草カエデ  華やぐ芽吹き  あかあかと、
  
 日ならずに  赤き芽吹きも  新緑へ、
  
 咲残る  水仙とても  我が春や、
  
 艶残す  八重の紅白  散りやらず、
  
 かげ写し  川面(かわも)華やぐ  ひなざくら
  
 ゆく春を  惜しむがごとく  花枝揺れ、
  
 枝揺らす  ひよ鳥来たりて  花分かつ、
  
 見上げれば  ここも花あり  樹(こ)の間空
  

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