その後のNSDI-PT

 2009年度NSDI-PT事業の進捗状況について報告記事を掲載します。 NSDI-PTの今期予算は対前年比400%という多額の事業予算をお認めいただき、新規事業としては昨年度に引き続き破格の処遇を受けております。 昨年度の事業経緯については過去記事に案内のとおりですが、今年度は役員交替期であったことなど様々な事情からプロジェクト始動がやや遅れておりましたが、ここにきて急ピッチで事業を進めつつあります。


 本日までの経過を御案内します。
一、平成21年8月6日第一回情報安全活用委員会開催(委員長:澁井和夫氏)
議題2.小委員会の設置
地理空間情報活用検討小委員会(NSDI-PT)の設置を承認。
担当小委員長 情報安全活用委員会副委員長:岩崎隆氏
議題3 運用版モデル構築のための実証実験参加士協会の募集
 昨年度NSDIプロトタイプモデルを作成し検討した内容を進め、将来的には社会還元も視野に入れ、より具体的な利用法と発展性の検証のために実用可能なモデルにて試行を実施するため、士協会単位で試行参加者を募集することとした。《以上鑑定協会Webより転載》
(なお、09/08/03に前期NSDI-PTメンバーの一部が会合して、今期事業の推進方法について懇談を行っています。以下はREA-MAPと呼称します。)
二、実証実験参加士協会
 09/09/30にて募集が締め切られた、REA-MAP運用版モデル構築のための実証実験参加士協会は、13の士協会が応募いただきました。  
※応募士協会
青森県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、富山県、岐阜県、愛知県、滋賀県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県各士協会 計13士協会
 これらを受けて、本年度NSDI-PTが編成され、10/29に09事業年度第一回NSDI-PT小委員会が開催されました。 NSDI-PTでは全応募士協会の参加を得て、前年度に構築したREA-MAP・β版モデルのブラッシュアップを図ることと致しました。 同時に実証実験のセキュリテイはREA-NETを改良して利用すること、ブラッシュアップ関与業者は前年度と同じ業者に委託することも内定しました。 
三、第二回NSDI-PT(地理空間情報活用検討小委員会)開催
 09/11/18に、第二回NSDI-PT委員会を開催して、システムアクセス認証構築業者とブラッシュアップ構築業者との打合会議を行いました。 席上、REA-MAP事業遂行については、おおよそ以下の課題が審議されました。
1.REA-NETとは独立したシステムとするが、ユーザーにはそれを意識させないこと。
2.β版モデルのユーザーインターフェースのデザイン洗練化を行うこと。
3.地図表示のためのデータベースを別途作成すること。
(注)1. 三の3項については、セキュリテイの確保並びに向上、ジオコーデイングデータの保存、ルーテイングデータ自動取得&保存を前提とする場合に、REA-JIREIデータベースの直接的利用は好ましくないので、必要最小限度のデータ項目についてREA-MAPに設けるデータベースへ複写移管するものである。 したがってREA-MAPデータベースはREA-JIREIデータベースとは別個のものとなり同期は取らない。 ただし、REA-MAPにて検索した事例データの詳細については、REA-MAP上にて自動取得データが閲覧できると同時に、REA-JIREIともリンクする。 
(注)2. ジオコーデイングにより取得した緯度経度情報はREA-MAPに保存されるものであり、今期事業のなかでは、この緯度経度情報の修正は原則として行わない。 ただし、士協会がREA-MAPとは別途の方法により修正を行う場合は、この限りではない。
四.市販の地図並びに地図APIの利用について
 β版REA-MAPは電子国土地図(地理院地図、S=1/25000)を利用して構築するものであるが、利用者の便宜を向上させるためにはより詳細な市販地図の利用も欠かせないものである。 したがって「 ZENRIN data com 」、「 Google Maps API 」、「 Alps Maps API 」、「 Mapple API 」などの利用も検討する。
 以上が、09/11/18までのおおよその経過ですが、今後の予定としては、近々にREA-MAP実証実験参加士協会にお集まりいただき、経過と事業指針概要を説明するとともに、各士協会のご要望を承ることが予定されています。
五.その他
 さらに、来年3月に東京にて開催が予定されている第27回不動産鑑定シンポジウムに併せて、運用版REA-MAPのプレゼンテーションを開催することを企画して、シンポジウム担当の研修委員会と協議を始めることとしています。
 同時に並行して、社会還元の手法及びそのモデル構築、並びに都計用途地域図レイヤー、標準地状況類似地域レイヤー、学区図レイヤー、ハザードマップなどを利用する手法等(時系列情報と地理空間情報を併せた地価の多元アプローチ)についても検討を開始する予定です。
 また、別の視点から申し上げますと、REA-MAPはREA-NETと同様に、必要以上の作り込みを行わないと云う思想に基づいております。至れり尽くせりのシステムを構築しない代わりに、シンプルで簡易なシステム構築を目標にしたいと考えます。 カスタマイズは各単位会の所管事項ですが、システムの重装備的作り込みよりは、利用会員のスキル向上が好ましいと考えております。
 鑑定協会会員各位におかれても、地図情報システムの採用について関心をお示しいただき、望まれるGIS機能や好ましい背景地図等について、ご意見をお聞かせいただければと思います。 ご意見は本サイトへのコメント投稿、REA-DATAでの意見投稿、E.mail等をご利用してご投稿下さい。 またご質問に関しても、小生の知り得る限りにおいて、当サイト上にてお答えします。
※NSDI-PT:National Spatial Data Infrastructure
※ASP:Application Service Provider
※API:Application Program Interface
※ブラッシュアップ:Brushup (システムなどを磨き上げること)
※ジオコーデイング:Geocoding (住所が示す場所に対して、地理座標を与えること)
※レイヤー:Layer (グラフィックスソフトが扱う画像を載せる仮想的なシート)
※REA-MAP 初出

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