皐月二日

もう5月である。年々歳々、時は速く過ぎ去ってゆくように感じるが、今年になってからの時の過ぎゆく速さに驚いている。三月、四月はいつ、どのように走り去っていったのか、まるで憶えていない。気づけば陽春五月も二日、戸外の陽ざしは初夏のものである。庭先はツツジが花ひらき、ハナミズキが紅く、木陰にはシャガが白く咲いている。
窓の外に見える鄙桜はすっかり若葉桜に変じて、朱い小さな果実をつけている。
「年々歳々花相似  歳々年々人不同」年々歳々花は相似たりと見える。しかし、その実、花も歳々年々同じからずなのである。この春の花は、この春かぎりのものであり、昨春とも違うものであり、来春はまた自ずと異なる花を見せてくれるのであろう。


5月の陽ざしにゆれる窓外の鄙桜です。 緑桜が机に映り込んでいます。

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