早春賦・出羽津軽路

 月末に上京の予定があるので、その機会にかねて念願の出羽津軽路を辿ってみたいと考えている。 真冬は過ぎたものの、トップシーズンにはまだしばらくの間がある出羽路、津軽路を歩いてみようというわけである。 同行者は現れそうにもないが、まだまだ風が冷たかろう男鹿半島から十三湖、竜飛岬などを巡ろうというのである。 予定行路は次の通りであるから、初老気儘旅に同行してみようと云うもの好きな方がいれば、ご連絡下さい。
 もちろんのこと、秋田・青森の夜を共にしたいという申し出も大歓迎です。 ご同伴頂けなくとも、出羽、津軽は民謡の宝庫ですから、お勧め居酒屋体験情報などお聞かせ願えたら有り難く存じます。


 先ずは、前夜の宿泊予定地の関係から、大宮駅6:26発の「はやて71号」で一路秋田へ向かう。秋田駅着は10:23である。 秋田市内を巡って、または巡らずに適当に男鹿線の乗客となり男鹿半島を廻る。 夕刻、秋田市内に戻り、その夜は秋田泊まり、楽しみは出羽の銘酒と地魚、比内鶏などなど、忘れてならない秋田民謡である。
 翌日は、今回のメインルート:能代経由五能線(能代-五所川原)の旅である。
例えば秋田6:24発、東能代7:21着、次いで東能代7:41発、深浦や鰺ヶ沢で途中下車を繰り返して、快速リゾートしらかみなども利用しながら、五所川原へは16:48着、津軽鉄道を少しでも味わって、その夜は弘前または青森泊まりである。 ここでも津軽三味線に地酒、地魚が待っていることだろう。
 三日目は海峡線の客となり竜飛岬と海底駅を訪ねたい。 帰途は全線開業して間がない新青森駅19:33発のはやてに乗れば東京には23:08に戻るのである。 新青森駅発19:33は最終列車であり、東京へ20時までに戻れば、その日の内に鄙里へ帰着することも可能である。いずれにしても茫猿気儘旅であれば、あまり細かい予定は無用であろう。当然ながら指定席確保も無用のことである。 三日間あるいは四日間(上京予定と東京からの帰着日も含めれば五日間)で終わらねばならないという日程にこだわることもないという、まあ恵まれた身の上、他人からすれば”お寂しい”身の上”であるから、この際だから大湊線もなどという多少の日程延長も可なのである。
 何よりも、再度訪れることなど、有り得ないとはいわないが、たぶんもう無いであろう出羽津軽路であろうから、余計なことに縛られず惑わされず、陸奥の早い春を探してこようと思うのである。

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