啓蟄とは三月初旬頃、冬ごもりしていた虫が外に這い出てくる季節の呼称である。やや時期を過ぎたとはとはいえ、我が茅屋の畑を耕していると、土のなかから掘り起こされてくる虫を求めて百舌鳥がやってきます。 以前は遠巻きにしていた百舌鳥も、この冬のあいだに屋敷のあるじに慣れたのか、耕す茫猿の近くに寄ってきて虫を探しています。 時には2mほどの近さから、「チィッ チィッ」と地鳴きをします。 繁殖期が近くなり、我が茅屋を縄張りだと主張しているようにも聞こえます。
柿の枝から畑を眺め回し、我が農作業の終わりを待つ。
畑に舞い降りて虫を探す。
椿。
名も知らぬ小さな草花。
朱色鮮やかな、楓の芽吹き。
蕾ふくらみ、開花間近の大島桜。
この春、いいやこの春だけではなく、これからずっと考え続けなければならないことが、このサイトには記されている。 しかも声高でなく穏やかに記されている。
《記憶の彼方へ:現状認識のために5:現場への想像力》
原発を持ち続けるためには、どのような覚悟をすべきなのか、エネルギー源を原発から転換してゆく為には何を覚悟しなければいけないのか、考え続けなければならない。 ただ我が身のことだけでなく、子や孫たちのために考え続けなければならない。
今ただちに問い直されていることは、原発の立地点から何十キロの距離にあるかではなく、冬に吹く北西風、夏に吹く南東風の季節風について、風上に位置するのか風下に位置するのかなのである。 そして風が運ぶ放射性物質は、数十キロから百キロも離れた水源地を汚染するのだという怖さを突きつけている。
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