鎧袖一触

 紀伊半島を中心にして大きな被害をもたらした台風12号が去ったあとは、爽やかな蒼天に恵まれています。 いっときは直撃も覚悟しましたが、予想より相当西よりの進路をたどりましたから、当地ではさしたる被害はなく済みましたものの、大量の降雨がもたらした深層崩壊による土石流で亡くなられた方、被害を被られた方にお見舞い申し上げます。
 台風が近づいているさなかでしたが、近く公開を控えている「地理情報システム:Rea Map 並びに追加モジュールMap Client 」の最終チューニングに追われていました。それも、ほぼ終えた今朝は、まだ雨をたっぷりと含んでいる畑を見回ってきました。台風前に種まきをした畑は、雨と風にさらされながらも、浅緑色の双葉が列をつくっていました。幼苗が並んでいるのを見ると、なにやらけなげさを感じます。


 嵐のなかで芽吹いた大根の双葉が列をつくっています。 もう少し畑が乾いたら間引きをして、間引き菜はおひたしで頂きます。胡瓜もトマトも終わった今、間引き菜は夏から秋にかけての恵みです。切りつめた茄子は、もう暫くすると秋茄子を稔らせてくれます。
  
 今年の春に植えたばかりの蜜柑が、早くも青い果実を付けています。酢橘が収穫できるようになるまでは、あと旬日くらいでしょうか。
  
 蒼天の光りを透かす青カエデがモミジとなるのも、もう直ぐです。 自然の移ろいに月日の流れを感じていますと、母の一周忌が既に過ぎ、父の一周忌も間近なのだと改めて気付かされ、この秋は大きな区切りの秋となるだろうと、しばしもの思いにふける茫猿がいます。
  
 昨年九月の『鄙からの発信』アーカイブを開いてみましたら、このところ運転もしていない茫猿鉄道の関連記事一色でした。鉄道もたまには運転をして線路の錆を落としてやらねばと考えながら、月日は巡る、只々そう感じています。
 アーカイブを開いていたら、昨年の十月はじめの記事に目が留まりました。そして、改めて吾亦紅を聞いていますと、「親のことなど気遣う暇に 後で恥じない自分を生きろ」という歌詞が心に沁みてきます。
  すぎもと まさと:われもこう

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