梅は半ばが佳し、桜は残が佳し

 梅が開きつつあります。紅梅は三分から五分、白梅は二分から三分でしょうか。
梅は満開も薫り高く佳いものですが、「梅は二分、三分を良し」とよく聞きます。春早くまだ寒きなかに、一輪二輪と咲いてゆき香りがほのかに漂ってくる、この春の到来感も合わせ、梅の樹形姿も合わせて、三分咲の梅を佳しとするのでしょう。
 桜の満開も匂い立つ感じがして良いものですが、風に誘われて散りゆく頃がとても佳いのです。 だから「梅は半ばが佳し、桜は残が佳し」なのだろうと思います。 咲き初めの梅であり、散り初めの桜なのでしょう。


 二分の白梅
 梅の花 いろこそ見えね 風吹けば 月の光の にほふなりけり (飛鳥井雅有)
 春の夜の やみはあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やはかくるる (凡河内躬恒)
 
 鄙桜は蕾固し
 青丹によし 奈良の都の さく花の にほふが如く 今盛りなりけり (小野 老)
 ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ (紀友則)
 
 

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