但馬紀行-Ⅱ

03.28 の夕刻、出石、餘部を経てM田君と茫猿は浜坂《兵庫県美方郡新温泉町芦屋》に着きました。 浜坂の宿では既にN谷君が我々の到着を待ち受けていました。 さっそく湯舟につかり、一別以来の互いの久闊を叙したことです。

N谷君は、昨年の夏以降に病を得て、年末から年始にかけての闘病生活を送りました。かれが受けた治療は「先端医療:陽子線治療」というもので、詳しいことは引用するサイトを参照していただきたいのですが、健康保険外の自費医療です。 また治療費が高額なこともさることながら、受診できる医療施設が限られており通院治療がたいへんな苦労だったろうと思います。 彼は鳥取市内に居住しますが、鳥取から医療施設が存在する兵庫県龍野市まで毎日往復するのは、高速道路を経由するとはいえ雪降る日もあったろうし、病身で往復三時間余の道のりを二ヶ月近く土日を除く毎日通いきったのですから、たいしたものだと思います。

完治したかどうかは今後の経過を見なければ判りませんが、現在の彼は体力も気力も元通りに快復し元気になっていました。 医療の進歩は、かつては畏れられた癌、心筋梗塞、脳梗塞という死因病を、様々な条件が左右するとはいえ治療可能な病へと変えました。 癌は早期発見と先端医療により、心筋梗塞と脳梗塞は日頃の予防と発症後の数時間治療により、その生死が分けられるようになりました。 先端医療が受診可能か否か、生死を分ける発症後の数時間が有効に使えるか否かは、それぞれがおかれた環境に左右されることですが、それにしても克服不可能なことではなくなりました。

さて、その夜の食事はN谷君の手配により松葉蟹尽くしでした。 漁期は三月半ばで既に終わっていましたが、宿が最終水揚げの蟹を生け簀で残しておいてくれたおかげで、茹で蟹、蟹刺身、焼き蟹、蟹しゃぶ、〆は蟹雑炊を堪能致しました。 手配してくれたN谷君に感謝です。
ただ残念なことに、宿の特注焼酎がとても美味しくて、茫猿は飲みすぎてカニシャブ以降を見送ってしまいました。 健康で呑めることがここでは災いとなり、無念なことです。 つくづく吉凶禍福は糾える縄の如しであり、人生何処に落とし穴が潜んでいるか判らないものです。140328kani

翌朝は、宿自家製の一夜干しカレイで朝食をいただき、湯村温泉に向かいました。 湯村温泉は吉永小百合さん主演の「夢千代日記」の舞台として有名な温泉場です。 写真の荒湯は何度もドラマのロケ地として画面に登場しました。 観光客も近くのお店で卵や芋を買いもとめて荒湯熱湯で茹でることができます。140329alayu夢千代館、荒湯、夢千代広場にある夢千代像などを巡り、夢千代さんの前ではサユリスト世代の皆が順に記念撮影をしたり、吉永さんの手形に手を重ねてみたりなどと楽しみました。 140329yumetiyo-b夢千代館の隣には「ゆむらや」という土産物&茶店がありました。 「ゆむらや・おばあカフェ」では栃餅の入った大判焼きが焼かれていましたので、黒豆茶と合わせていただきました。 おばあお嬢さん達との会話も楽しく、ほっこりする茶店です。140329oobanyaki湯村温泉を一巡りしてから鳥取へ帰るN谷君は西へ、M田君と茫猿は東へと別れたのです。 今回は残念ながら参加できなかったN村君へのたくさんの土産話をもって帰路についたのですが、さほど遠くないうちにN村君も含めての再会を約し、それまで無事に過ごすのはもとより、体力・気力を少しでも快復しているようにと願う古稀三人組なのです。

 

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