嗚呼日本人

【只管打座・・嗚呼日本人・・02.01.26】
嗚呼日本人である。いや、アーア日本人である。
その1.Y印食品
こんな会話があったと、当て推量するのはゲスの勘繰りだろうか。
職員a「所長、汚染牛といって買い取らせて、A社もB社もこの際に在
庫を一掃しています。しかも、輸入牛肉を国産牛肉に変装させたら差益
もとれます。我が社もやりましょう。」
所長b「しかし、それは違法行為でしょう。我が社は昨年汚染牛乳問題
を起こして間がないし、そこまでやるのはなあ。」
職員c「でも他社がやっていて、我が社だけやらなくても、ばれたら我
が社もやっていたと言われますよ。やったという証拠もなければやらな
かったという証拠もないのだから。」
職員d「でも、違法行為は違法行為でしょう。我が社だけでもやらない
ということに意味がありますよ。」
職員a「本社はどう見ますかね。他社と比較して我が社だけ在庫を残し
たら、人事に影響するのではないですか。この際やっちゃいましょう。」
やらなきゃ損々、皆で渡れば怖くない。
ひとりだけエエ格好してもしょうがない。
Y印はやり方が下手くそだっただけ。手口が見え見えだもの。
その2.外務省(本当は内向き省)
S.M議員TVインタビューに答えて曰く
「あのNPO組織は、外務省の方針に反対なんでしょう。反対しておきな
がら外務省主催の会議に参加したいというのはおかしいですよ。」
語るに落ちたとは、このことである。
NPOの存在意義を理解していない。NPOだからこそ見えるものがあるとい
うことに気が付いていない。何よりも、反対者は参加させないと言う狭
い村八分論理やシカト論理の愚かさに気付いていない。
シャンシャンと満場一致でないと納得しない古いタイプの猿山ボス理屈
であるということに気付いていない。「アホの坂田」と云われているが、
アホの坂田が気を悪くするだろう。「坂田に似た、ただのアホや」。
マキコさんも詰めが甘すぎるが、外務官僚のお局様根性も情けない。
その3.日経朝刊連載「平家・池宮彰一郎」
 永らく極悪人とされてきた平清盛に陽の目を当てている小説である。
池宮史観に共感している茫猿であるが、ある日の一節を引用する。
『かつてわが国の経済が常軌を逸して泡沫現象を来したとき、経済学者
は誰一人として警告を発せず、次なる世紀は日本の世紀と浮かれた。
 浮薄の時流に逆らって人気を失うことを懼れたためである。
 彼等は国を挙げての狂乱に、拍車を掛けることに終始した。
しかも経済崩壊後、責任を明確に執った者はいただろうか。
ただ彼等は無定見の楽観の結果に怯え、今度は事ごとに悲観を述べるこ
と、国家の立ち直りを阻害することに努めている。
 言えるだろう。それは彼の赤裸々な本心ではない。彼等はただ生きる
のに心を注ぎ、世を偽っているだけだと。』
経済学者を不動産鑑定士と、置き換える必要もないでしょう。
 自分たち鑑定士の所業を省みることなく、相も変わらず「不動産は、
適正な価格を形成する市場を持つことが困難であるから、鑑定士が必要
である。」という、手前勝手な理屈を捏ね廻している人々には、他人事
としか理解できないのでしょう。
・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・・・・
夜明け前が一番暗いと云う。朝の来ない夜は無いと云う。
朝はいつ来るのであろうか。
拠らば大樹の陰という、多数派主義の蔓延。
少数派や孤立を懼れるにあまり、多数という似非正義に靡く愚かさ。
個が個たり得ない世界に、未来はないのだという公理を知らず。
弧である個を、無視、迫害、差別する多数派の横暴、傲岸さ。

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