【茫猿遠吠・・鑑定士試験・・02.01.28】
去る1月23日に不動産鑑定士三次試験の合格者発表があった。
茫猿の頃は12月末であったから、約一ヶ月遅れての発表であるが、試験の
実施も一ヶ月程度遅くなっているようだ。
発表の概要は受験者数677名(643名)、合格者数218名(200名)合格率
32.2%(31.1%)、平均年齢33.2才(35.2才)である。
()内はいずれも前年実績。
昨年と大差はないようであるが、大きく異なっているのが女性の合格者数
である。女性合格者数は39名:約18%(24名:約12%)であり、相当の伸び
率である。
ちなみに、昨年10月17日発表の二次試験では、受験者数2505名、合格者
374名(合格率14.9%)で、女性合格者数は34名:9%である。
前年の女性合格者数は29名であった。
この数値から読みとれるのは、年々女性の合格者が増えていることと、女
性二次合格者は順調に三次試験もクリアしている様子である。女性合格者数
が2割に満たない状況で女性の進出を云々する段階ではないが、茫猿の頃は
ともかくとして、十年以前と比較しても,隔世の感がある。
不動産鑑定士は女性に向いている職業であると、何かの書籍で読んだ記憶
があるが、女性鑑定士の増加は鑑定業界の潮流を変化させる大きな要因にな
るのかもしれない。また合格者の70%強が、埼玉、千葉、東京、神奈川、大
阪、兵庫の都市圏に集中している。
一連の発表記事で注目されるのは、二次試験不合格者への不合格者中の成
績ランク通知サービスである。10月17日の発表後、月末までに主務官庁へ返
信用封筒同封で申し込めば、3週間以内に成績ランキングを通知してくれる
とある。不合格者にとっては、自分の実力が推定できるわけであり、一種の
情報公開であると同時に、以後の試験勉強の方針決定に役立つものであろう
と考えられる。
三次試験発表記事
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/03/030123_.html
二次試験発表記事
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha01/03/031017_.html
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