昨日はフォーラム「Rea-Netの今、展望」、今日は遠路ご参加頂いたゲストの皆さんを「せきがはら生活美術館」にご案内しました。フォーラムの報告はアップするまでに暫くの時間を頂くとして、今日の話です。今日は生憎の雨と云えば雨でしたが、雨もまた楽しと言える一日でした。
赤堀岐阜士協会長氏にも同行をお願いして、東京、京都、静岡からのお客様を「せきがはら生活美術館」にご案内してきたのですが、屋外美術館は雨です。でも雨は、庭にも古戦場にも山々や木々にも、何より石彫に、晴れの日とはひと味違う効果を与えていました。緑は鮮やかですし、濡れた石彫は陰影と彩りを増していました。それに雨の土曜日だったせいか、思わぬ出会いも頂きました。
セミナーハウスで学芸員の猫が原(ハンドルネーム)さんに来訪のご挨拶をしお茶をごちそうになってから、館内と園内を小一時間も散歩し駐車場にもどりますと、オーナーがお越しですからと再びセミナーハウスに招き入れられました。日頃はお忙しい矢橋オーナーなのでしょうが、雨の土曜日のこと、ふとお立ち寄りになったのでしょう、思わぬ出会いでした。同行したお客様とともにオーナーのお話を伺うことができました。
訥々と語られたオーナーのお話の幾つかを、記憶を辿りながら記してみます。メモを取らせて頂いた訳でもありませんから、記憶違いや不確かさはご容赦下さい。 『せきがはら生活美術館オーナー 株式会社関ヶ原製作所代表取締役会長 矢橋昭三郎氏 (人間ひろば) 』
『大層広い敷地ですし、管理が大変でしょう?』
『大変といえば大変です、お金もかかります。でも木々や芝生という自然とか植物は、手を掛けたらかけただけ返ってきますから。』
『御社の業務内容は機械製作と伺いますが?』
『二十世紀は大変でした。海外との競争やライバル製品との競合がありました。今世紀はオーダーメイドの一品生産に特化しています。いわば工業製品の宮大工です。』
『御社は随分儲かっていると伺いますが?』
『儲からないとうことは、必要とされていないということではないでしょうか。社会に必要とされる企業であるために学習し向上してゆくことが大事だと思います。我が社は工場公園を目指しましたが、今はセミナーハウスやドミトリーやチャペルも備えたカレッジ型企業を目指してます。』
「企業理念」学習企業への3つの指針
1.生きることは学ぶこと 学ぶことは変わること
2.お客様が先生 仕事が教材 現場が教室
3.全員経営 オンリーワン・ナンバーワン
「学習企業であることが革新企業でありつづけること」
矢橋オーナーと、とても佳い時間を過ごさせていただいた後は、垂井あさくら山麓のピッツェリア・サイプレスにてワインとランチを頂きました。ドライバー兼ガイドの茫猿はともかくとして、同行者兼ドライバーの赤堀会長にはお好きなワインの楽しみを奪うこととなり申し訳ないことでした。でも地元産のゴボウやサトイモなどの野菜を使ったピザもパスタも梨のシャーベットも皆様に好評でした。それから、語らいも尽きない一行をJR垂井駅にお送りすれば、二日間のフォーラム&オフ会は「これにて終了」でした。
※ご案内:人間村フォーラム2007
テーマ:会社はみんなで創るモノ せきがはら人間村
開催時期:200711/03 ~ 2007/12/14
開催場所:人間ひろば、21世紀人間塾、関ヶ原ふれあいセンター他
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