ムッシュソーマ?

 プロフェッサー・タハラのサイトは硬い記事が多いのであるが、たまには軟らかい記事もある。軟らかいと云っても筆者の性格を表していて、どこか硬いというか芯の通った軟らかさである。 例えてみればアルデンテの微妙さを維持した軟らかさと言えようか。
 アルデンテと評させて頂くのは、田原拓治氏の「鑑定コラム 485)今年のボージョレ・ヌーヴォーは甘かった(2008年11月)」である。


 記事はこの秋のボジョレ・ヌーヴォーについて語る記事である。田原氏のボジョレの感想は記事をお読み頂きたいが、記事中、一つだけ判らなかったのが「ムッシュソーマ」である。 さすが田原氏、「パレス・ホテルで開かれる新酒を利く会」へも顔を出しているのか、しかも仏人主催の会のようだ。
 いささかの驚きと羨ましさをもって記事を読ませて頂いたのだが、読み進んでゆくと「ムッシュソーマ」とは「ムッシュ・ソーマ(相馬計二)」のことである。
 そこで、「相馬計二」をキーワードとしてググッてみたのである。 すると「相馬計二の時事刻酷」がヒットしたのである。 時事刻酷というタイトルも意味深であるが、TOPページに掲載されている相馬氏の面構えも、年輪を感じさせる男前である。 掲載されている記事数は多くはないが、司法書士業界や登記業務のIT化、中間登記省略問題などを扱って鋭い論陣を展開されている。
 展開されている論旨もさることながら、隣接資格者業界にいるものとして、論陣を構える姿勢というか背骨の伸び方に、学ぶことが多いと思わされるのである。
 例えば、こんな一節である。

不動産取引は社会経済の大きな要素となっています。
しかしその対極に、人間にとって根源的な「資産」の世界が、
様々な個別の生き様とともに存在していることを忘れてはなりません。

そして、こんな一節もある。

お題目を並べることは誰でも出来る。
 しかし、それらの一つ一つを具体的に、①どのような事業目的として設定し、②誰が柱(中心)になって、③いつまでに、④どのような方法で、⑤いくらの費用で仕上げるか。

 一度は、相馬氏の「時事刻酷」に、お立ち寄りになることをお勧めするのである。
 しかし、どういうものであろうか? 田原氏といい、堀田氏(利酒日記)といい、論客はなぜにワインを好むのであろうか。 ワイングラス片手に論旨を展開するというのは、結構格好佳いもので、お洒落なことは認めざるを得ないが、それにしても鄙の堂守には「ワイン好き」はよく理解できない。 そういえば、鄙の論客である畏友・赤堀氏も「ワイン好き」なのである。 堂守は未だにワインは判らない。 白なら少しは判るし、スパークリングは好きだけれど、赤はサッパリ門外漢である。 高い赤ワインを飲むくらいなら、肥後椿か久米仙の方がよほど有り難いのである。
 『”高い赤ワイン”は訂正しておきます。田原氏も堀田氏も”高い赤ワイン”がお好きなのではなく、リーズナブルな赤ワインがお好きなだけです。 焼酎だって泡盛だって高いだけならば、幻と自称する高いお酒が幾らでもございますから!!』

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