越前鉄道・勝山永平寺線

2012.11.17 前日に四県協と懇親会、二次会を過ごしたものの24時前には就寝した茫猿は、早朝06:30に福井駅前に向かい前日に撮り残した福井鉄道福武線折り返しを撮影し、駅東口に向かいます。 この日は越前鉄道勝山永平寺線に乗車し勝山と永平寺へ向かうのです。

福井駅東口では新幹線の工事が進められていました。 北陸新幹線金沢敦賀間は2012.06に整備工事が認可され着工に至ったものです。 長野金沢間の開業後(2014年末開業予定)、概ね10年強後に完成が予定されているものです。 新幹線橋脚の東側に第三セクター越前鉄道(旧京福電鉄)福井駅が見えます。

越前鉄道福井駅では、前日に田原駅から乗車した三国芦原線(写真左側)と勝山永平寺線が発着します。雨の土曜日早朝ですから、フォームは閑散としています。 朝07:30発では、永平寺口駅で永平寺に向かう連絡バスの待ち時間が一時間以上もあるというから、終点の勝山駅まで約1時間の電車旅を楽しみ、勝山駅から永平寺口駅へ折り返すこととする。

この写真を撮ってからフォームのベンチを回り込んだら、思わぬものに出会いギョッとしました。 考えてみれば福井は恐竜化石の産地であり、勝山には恐竜博物館も所在します。

福井駅から約1時間を要して、越前勝山駅に到着します。 勝山駅も雨のなか紅葉も見栄えがせず閑散としたものでした。 茫猿は恐竜博物館も越前大仏もパスして折り返し永平寺口駅に向かいます。 勝山駅と永平寺口駅のあいだの山あいに「小舟渡駅」という名の寒駅があります。駅名からして昔は九頭竜川の渡しがあったのでしょうか、駅舎の向こうに川の瀬波が美しい、山は紅葉が雨に煙っている。晴れていたらなあと思うことしきりである。 (注)小舟渡駅付近をGoogle Mapで検索するには、Google Mapを開いて座標値「36.075395,136.43396」をコピー&ペーストする。勝山駅前に展示されている旧型電気機関車テキ6です。レトロな木造駅舎で寅さんロケにも登場したという、永平寺口駅に降り立ち、09:20発のシャトルバスで道元禅師ゆかりの曹洞宗大本山永平寺へと向かいます。曹洞宗大本山永平寺永平寺参道参拝は有料と伺い、先を急ぐこともあり通用門の前で参拝して、唐門(勅使門)のみ柵越しに拝観する。
そのまま永平寺口駅に向かうことも考えましたが、門前から特急バスが福井駅へ向けて運行されていると知り、バスで福井駅へ戻ります。 バス待ちのあいだに門前で遅い朝食にと永平寺蕎麦をいただきましたが、昼前のこともあってか(午前十時半頃)どうやら昨日の残り蕎麦だったようで、前夜に林氏にご馳走になった蕎麦と比較するのも無惨な、残念なお味でした。

蕎麦というものは打ち立て《30分ほど寝かすと良いとも云う。》が命である。越前おろし蕎麦は木鉢会の洗練された味とは全く異なる、引き立て、打ち立て、湯がき立て全粒玄蕎麦です。 麺も太く、腰が強い素朴さが命なのです。 蕎麦の上にオロシ大根をたっぷりと盛り、生醤油を掛け回し削りカツオをかけて頂きます。蕎麦を手繰るとオロシ大根とカツオがまとわりついてくる野性味たっぷりの、讃岐饂飩のブッカケにも似る蕎麦の原点ともいえるお味です。

このあと茫猿は北陸線特急に乗車して、富山県高岡市へ向かい、富山地方鉄道「万葉線」に乗るのです。 雨のなかの万葉線でしたが、結構な旅だった話は次稿に続きます。  写真は越前鉄道フリー切符と『鄙からの発信』定番・福井市の蓋です。
     

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