掉尾の桜

四月も十二日、午前五時半、冷え込みによる遅霜が心配だったが、快晴だけど霜は降りていなかった。先ほど畑を見回って、ジャガ芋の新芽への影響は無くて一安心である。さて此の春最後の桜記事である。掉尾を飾る桜は八重桜と御衣黄、まだ一部の山桜も咲いている コデマリ、ドウダンツツジ、ヒラドツツジも咲き始めた。いよいよ陽春の到来である。

鄙里にやって来てから三年目の御衣黄が初めての花を開花させた。幼木であるから花は小さいけれど、紛うこと無い御衣黄桜である。花には珍しい浅緑色の花弁の花芯に紅色が見える。《花の緑色は花弁に葉緑素を含むからといわれる。》20160412gyoikou

こちらは咲き始めた八重桜である。一緒に写り込んでいるのはハナミズキである。20160412yaesakula-2

桜の季節、掉尾を飾る山桜である。鄙里雑木林の一番南に位置しているから、伊吹オロシの当たりが弱くそのために開花が遅いのだと思われる。寒さに耐えることが少ないせいか、それとも此の木だけの性質からか花の勢いも控えめである。20160412yamazakula-2

そして今日の鄙桜は、もうすっかりと葉桜である。楠も南京黄櫨も新芽をふいている。20160412hinazakula-2

桜が終われば、躑躅の季節。最初は落葉するミツバツツジ。株元のサツキはまだまだこれからである。20160412mituba

白のコデマリ。20160412kodemari

黄色の八重ヤマブキ。20160412yamabuki

若葉といえば山椒の新芽が摘み頃である。山椒味噌を作って、タケノコや蕗とあえて食すれば春が口一杯に広がる。20160412sansyo

このところ昔なじみにまつわる話が多い。五月連休明けには高校時代の悪仲間が五十年振りに会おうかと云う話がある。東京と大阪からも大垣にやって来てくれると云う。根尾の薄墨温泉で先に逝ってしまった三年忌の村北を偲ぼうと企画していたら、関西から来る悪友はドクターストップが気がかりだと云う。そこで急遽予定を変更して、皆打ち揃ってJR京阪間にある大山崎山荘へ向かうことにした。新緑と躑躅と天王山古戦場を眺めながら、見舞いをかねての半世紀振りの集いが楽しみである。

六月は一周忌を迎える中村の墓参を予定している。こちらも地元の京都をはじめ鳥取や千葉から仲間が京都に集う予定である。墓参のあとは梅小路に改装新設される交通博物館に立ち寄ろうかと考えている。長岡天神のキリシマツツジも見たいけれど、花の盛りは今月末と予想され、連休明けには見頃を終えているようである。

関連の記事


カテゴリー: 四季茫猿 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください