京都の洛西桂川畔に存在する桂離宮は、王朝文化の雅《みやび》を今に伝える名建築と名園である。宮内庁管理の施設であり、事前に葉書もしくはネットで申し込み、抽選にあたらなければ参観はできない。
現役時代は日程調整が難しくて参観申し込みができなかった。三ヶ月前から参観申し込み日程表が公開されるけれど、都合のよい日は誰にも都合が良いとみえて、公開と同時に空きが無くなってしまい、申し込みそのものをあきらめていた。
一昨日のこと、深夜のBSで桂離宮を紹介する番組を見ていて、思い立って申し込んでみたのである。七月、八月は夏休みのせいか空きが少なく申し込みを断念、比較的空きが多い九月のなかで二日の日程を選んで申し込んだら、そのうちの一日が抽選に当たったとみえて、参観許可を得たのである。《結果を報せるメールを見た途端、思わず万歳🙌である。》
参観者2名、1名は茫猿であり、同伴者の女性1名は当然のことながら我がパートナーである。先ほど、許可通知を彼女に見せたら、とても喜んでいた。これから約三ヶ月のあいだ我が鄙里は和やかに平穏に過ぎてゆくことだろうと思っている。
さて、ものはついでである。幸運にあやかって修学院離宮にも参観を申し込むのである。桂離宮ほどに著名ではないけれど、知る人ぞ知る名園である。二十年以上も前の雨の日に参観したことがあるが、豪放な庭園と云う印象が残っている。
修学院は学生時代に茫猿が下宿していた一乗寺の隣の地区である。叡山電車の修学院駅も一乗寺駅の隣だった。修学院離宮を訪れて五十年以上も前の学生時代にひたるセンチメンタルジャーニーを楽しもうと思っているのである。新幹線岐阜羽島駅に近くて、京都まで日帰りツアーができる地の利の佳さを有り難く思うのである。
《2016/06/13 追記》修学院離宮の参観も許可を得た。こちらは七月の五日をゲットした。六月に梅小路鉄博、七月は修学院離宮、九月は桂離宮となれば、八月の目玉を何か考えなければ。ちょうど、孫たちがやってくるから、とはいえ幼児と乳児だからどうするか。
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