世の中の基軸

鑑定協会のネットワーク構築という作業に関与してもう1年半が過ぎた。1年余を経過してなお「そもそも論」を繰り広げなければならないというか、そもそも論を展開されると、息切れがしてくる。
 情報を秘匿してきた訳ではない。ほぼ全ての経緯を開示してきたのであるが、所管の委員になっても資料を読もうとしない、せめて読むべき資料はと聞いてくれないかと思う。「私は不勉強で過去の経緯は承知しませんが、そもそもネットワークとは・・・」などと始まると、自分の不勉強を棚に上げて人の時間を無駄遣いするなと云いたくなる。
かろうじて、我慢が出来る歳に茫猿も為ったのではあるけれど。


それにつけても「ゲマインシャフト(社会共同体)」と「ゲゼルシャフト(利益共同体)」について改めて考えさせられる。
成員が互いに感情的に融合し、相互協調の上に立つ「ゲマインシャフト(社会共同体)」。
成員が各自の利益的な関心に基づいて経済活動を拠り所として結合する「ゲゼルシャフト(利益共同体)」
そして、社会は前者から後者へ移行していくと考えられている。
我々の不動産鑑定協会や、鑑定士協会の在り方に置き換えて考えてみるのだが、我々鑑定士の社会もゲマインシャフトからゲゼルシャフトへと大きく変化しつつあるように見受ける。
以前にサイト『鄙からの発信』に情報の開示と共有という記事を掲載しました。
そして「 多分、茫猿は長閑なゲマインシャフトに暮らし、
M氏は喧噪渦巻くゲゼルシャフトに基軸を置かれるのでしょう。
しかし、ゲゼルシャフトの論理で、ゲマインシャフトを壟断されるのは、何とも耐え難いものです。」と書きました。今また、改めてそう思うのは、茫猿がさらに老境に至ったと云うことでしょうか。

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