疑問です????

 何故だろう、どうしてだろう、判らない。
疑問が幾つか溜まっています。疑問を疑問として声を挙げ続けること、世慣れた分別などは脇に置いて、廻りの思惑や摩擦への気兼ねや気遣いや遠慮などは忘れたふりをして、声を挙げ続けるのが年長者の特権であると同時に義務でもあろうと思い始めています。


【イラク戦争の疑問】
 米国がイラク派遣軍の増派を決めたという。おぼろげにヴェトナム戦争末期を思い出します。イギリスでさえ躊躇を見せているのに、我が国の総理は間髪を入れず米国方針を支持する声明を発表した。なぜだろう?
 そもそも、イラク戦争は「イラクの大量破壊兵器保有疑惑」から始まったもの、大量破壊兵器は見つからず石油利権確保が目的ではなかったかととの疑いが大きくなっている。何よりもスンニ派、シーア派、クルド人のイガミアイ三すくみを利用した古典的植民地統治方法が破綻しているのが現状ではないのか。
【防衛庁昇格の疑問】
 防衛庁を防衛省への名称変更目的は名称変更だけだろうか?
長官から大臣へというのであれば、とっくの昔に「国務大臣・防衛庁長官」であるわけだから、昇格の実質的意味はない。シビリアンコントロールの空洞化が取りざたされるが、シビリアン(国会議員)が現役ミリタリーよりタカ派であってどうするのだろうか。近い時期に、「前線で生命が危険にさらされるのは俺達だ」という声が制服組から挙がりそうな気がする。
 有事法制、自衛隊海外派兵、防衛省、愛国教育基本法、国民投票法、これらの目指す先が憲法九条改正であり、国民皆兵&徴兵であることに疑いはないのだろうか??
【徴兵制度不採用の欺瞞】
 日本は韓国やドイツのように徴兵制度は採用しない。米国のように志願兵制度を堅持すると識者や自民党防衛族議員はいう。第一に短期訓練の徴兵兵士では高度化された最近の兵器を扱うことはできないという。
 けれど、三つの語られない背景事実がある。一つは反対の多い徴兵を全面に出して憲法改正を発議する馬鹿はいないと云うこと。もう一つは、志願兵制度が成り立つ国は移民や移住者が多い他民族国家であるということである。さらにイラクを見ても判ることだが、治安維持の最前線は歩兵が担っていると云うことである。ハイテク重装備の兵士は戦闘時には活躍するが戦後治安維持やテロ対策は歩兵の役割である。
【郵政民営化は何のため】
 郵政民営化は巨額郵貯を原資とする財政投融資会計をコントロールするためと説明されてきたが、実は全逓労組の弱体化が真の目標ではなかったか?
JR民営化と国労、電電民営化と電電労組、そして郵政と全逓、官公労の弱体化が目標であったとすれば、「まさに敵は本能寺」 
ホワイトカラー・エグゼンプション問題を見ていても労組の声は無いに等しい。厚生労働省はいつから経団連と一体化したのであろうか?経済産業省なら判るのだが。
【経団連の疑問】
 経団連はいつから企業互助会になったのだろうか。「鐵は国家なり」といった稲山氏、インフラを支える自負に溢れた木川田氏などの気概は何処に消えたのであろうか?
 Pソナに代表される人材派遣多角請負労働基準破壊路線、 Oックスに代表される規制緩和消費者金融邁進路線などと手を組むように何時からなったのだろうか。ト○タ、キャ○ンのかつて輝いて見えた気概が今や色褪せて見える。
【宗男疑惑は何だったのか】
 鈴木宗男と野中広務と亀井静香は権力闘争の敗者なのだが、真実と正義は彼等の主張の中にも多く存在したのではなかろうか。特に鈴木宗男氏は理解されていないと云うか、刑事被告人として葬り去られた事柄が幾つかあるのではなかろうか。
【マスコミへの疑問】
 中央官庁も新聞社も共通一次・偏差値輪切り世代が牛耳るようになって
均質化や金太郎飴化が極まったのではなかろうか。そして純化に伴う脆弱化も頂点にきているのではなかろうか。雑草の強さ、異文化や異分子を抱え込む柔軟さも包容力も失っている。三権分立の三権全てが共通一次・偏差値輪切り世代に純化することによる弱体化が極まり、第四の権力と云われたマスコミも本来有しなければならない「矜持」というものの長期低落傾向に歯止めがかからなくなっている。

関連の記事


カテゴリー: 茫猿の吠える日々 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください