ライブドア元社長堀江貴文氏の証券取引法違反事件判決が出た。
茫猿はこの判決について語るほどの知識や背景を持ち合わせていないが、日頃から茫猿が興味を持ち参考にしている幾つかのBlogが関連記事を掲載しているので、紹介しておく。
一つは政界から、白川勝彦氏の「永田町徒然草:07/03/17・ホリエモン判決雑感」である。白河氏は、有罪判決後即時抗告し保釈金を積み増しして保釈されたばかりのホリエモンをTV出演させた件について、マスコミに対してやんわりと苦言を呈している。さらに安倍総理や自民党の態度、広島6区で当落を争った亀井静香氏のコメントについても的確に評している。
『ホリエモン判決雑感(2)もあり。』
白川勝彦氏は新潟出身の自民党旧宮沢派に属した元代議士である。自公連立に反対した結果、自民党からも公明党からも阻害されて議席を失い、田中真紀子氏との一件から民主党とももう一つうまくいっていない政治家であるが、数少ないリベラル保守&筋を通す政治家と茫猿は拝見している。田中秀征氏などと並び捲土重来を期待したい一人である。
【白川勝彦氏・永田町徒然草より】
投資家の判断を大きく狂わせて資金を集めたことを重視して実刑に値すると判決はいっている。いうならば詐欺のような事件だというのだ。(中略)
マスコミがホリエモンを異常に持ち上げたことも関係ないとはいえないであろう。また政権党である自民党がホリエモンを極めつけの候補者としたこともおおいに関係があるであろう。
もう一つは磯崎哲也氏の「isologue:07/03/16・堀江氏判決について考える(「結果」と「プロセス」)」である。財務アドバイザーを業とする磯崎氏が財務やM&Aの現場から見たホリエモン評である。
アルファブロガーの一人に数えられ、ファイナンスやネットビジネス関係の記事を多く掲載する磯崎氏の冷静&衡平と認められる事件評は目を通しておきたい。
磯崎氏のブログを「Life is beautiful・中島氏」と同様に評価する最大の要因は、氏が実名でiNetに登場しており、氏のブログからリンクする先も実名であるという点である。
【磯崎氏・isologueより】
上場企業の社長なり取締役は、自分が必ずしも専門でないことについて、「ほんとにこれアリ?」と疑問がわいた場合、弁護士なり税理士なり専門家に意見を求めて情報を得て検討する義務がありますし、逆に十分そうした情報収集や検討を行なえば善管注意義務を果たしたことになり、たとえ結果は褒められたものでなくても、必ずしも取締役が責任を負う、ということにはならないはずです。
『追記』
実名ということに関して「茫猿」やいかにと問われるであろうと思いますが、カテゴリー「旧*鄙からの発信」から茫猿の実名を辿れます。狭い業界で仰々しく掲示するのが厭だから、辿れる人には辿れるという表記方法を採用しています。そういえば、07.03.06エントリーへのコメントでは茫猿の実名を名指しするコメント投函がございました。
そんなことよりも何よりも、「https://bouen.morishima.com/」 or 「http://www.morishima.com/kantei/index.html」でもって狭い業界だから身元は明々白々なのである。
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