秋冷の候

お彼岸には弟の菩提を弔いに大谷廟へ参ろうとと思いながら果たせずに、お彼岸飛び石連休の今日も憂き世の雑事に明け暮れています。 いつになったら、毎日が日曜日になるのだろうかと、日曜のない毎日を過ごしている鄙の堂守です。


「歩き疲れては  夜空と陸との  すきまにもぐり込んで  草に埋もれては  寝たのです  ところかまわず  寝たのです」と唄った高田渡が、妙に懐かしく、自らを慰めながら、マイルス・デビスや渡さんを聞きながら事務所にいる私です。
NSDI-PT関連の上京、ヒナ塾の準備等々に追われて、事務所の日常業務が溜まりに溜まっています。 サーバダウンの影響で悉皆調査担当件数も多いし、地価公示の点検作業も始まりました。 「仕事に疲れては  夏と秋との  狭間に逃げ込んで  人混みにまぎれては  眠りたいのです  人声を避けては  寝たいのです」  でも心の何処かでは、暇を持て余すよりはましなのかと思い返しています。
買い求めた「ハリー・ポッター・死の秘宝」は、面白く読み切りましたが、もっと以前に買ったまま積んである「森達也・死刑」は積んだままです。テーマが重すぎて読み進められないのです。だから若い頃に読んだような記憶のある「丸山真男・日本の思想」(岩波新書版)を持ち歩いて、暇々に読み進めています。
迷走台風が行き過ぎた今朝は秋冷でした。風は心地よく空は青く、あくまでも蒼く澄んでいます。日頃見慣れた風景も、違ったものに見えます。  出勤途上の長良川堤防、藪田西付近の河川区域で牧草刈り取りあとに曼珠沙華が朱色の絨毯をつくっていました。毎年の光景ではありますが、今年も秋が来たと思わされる景色です。

風涼し  液晶に曼珠沙華  彼岸往く(茫猿)

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