いずれ菖蒲か杜若

 昨夜は三十有余年来の友人が遠方(上州)から名古屋に来た。 そこで当時、共に机を並べ鑑定評価の勉強にいそしんだ仲間達数人が名古屋駅付近に集いて盃を挙げた。
  両人対酌山花開    一杯一杯又一杯
  我酔我眠君且去    明朝有意抱琴来 (李白) なのである。
 皆が一様に三十年の年輪を顔や身体に加えてはいるものの、会って話し出せば、一気にタイムスリップして、当時は苦しく嫌な思い出も、今となってはすべてが懐かしいものでした。


 今朝はいささか睡眠不足な上に、このところの記事が少なからず無粋な記事が多いことだからと、花を眺めて心のゆとりを取り戻すこととする。 目指したのは花菖蒲が見頃を迎えたという岐阜県関市の岐阜県百年公園である。 なお茫猿は花菖蒲もアヤメ(菖蒲)もカキツバタ(杜若)も区別がつかない。
 
 同じく、品種名を書いた名札が添えられているが、筆記はしていない。
先日の薔薇も見事だったが、花菖蒲もまた見事な色遣いと意匠である。
 
 なにやら風格を感じさせる花である。
 
 花菖蒲は薔薇と違って、たおやかで可憐な風情が好ましい。
 
 花菖蒲はやはり紫である。濃紫よりも青紫を探したが、良い被写体に出会えなかった。
 
 一輪ごとの花もよし、群れて咲くも良しである。
 
 花畑(湿田)に咲き誇る花菖蒲も良いが、アヤメはやはり水辺が優る。
 
 平日昼下がりの園内は初老の夫婦連れが大半である。なかには連れ合いの車イスを押すヒトもいる。駐車場に車を停めてから、広い園内の舗装されているとはいえ起伏道を約1.5キロは結構きついのである。足の不自由な方のためには電動カートでもあればと思う。
 
 芝生広場もアングル次第では雄大に見える。樹木はメタセコイア。
 
 一見して不思議な岩の並びにも見えるが、根っこの造形である。
 
 公園内はアヤメだけでなく、紫陽花も花盛りだった。息を呑む蒼さだ。
 
 茫猿が好きなガクアジサイもある。
 

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