悼、救助ヘリ墜落

 岐阜県高山市の北アルプス・奥穂高岳付近で11日午後3時20分ごろ、遭難者を救助中の岐阜県防災ヘリコプターが墜落し、乗員3人が死亡されました。 奥穂高岳の急峻な尾根付近で遭難者救出作業中に、気流の急激な変化によってでしょうか、後部ローターが岩場に接触し、破損して墜落した模様です。
 天候が急変しがちな山岳地帯でのヘリコプターによる救助作業はとても危険なものですが、我が身の危険をかえりみず救出作業に従事されていた岐阜県防災航空隊の三氏の尊い殉職に、衷心より哀悼の意を表します。 


 随分と前になりますが、茫猿がある公職に就いていたとき、上空からの県下視察飛行で、墜落したのと同型機で山岳地帯を飛んだ経験があります。 遠くからではございますが、上空から眺める岩場は何ものもよせつけない厳しさを感じた記憶があります。
 また、最近はビッグコミック誌に連載されている「岳」を愛読しています。 山岳救助の困難さ、特にヘリを使用した救助活動の危険さなどを「岳」を通じて知らされていました。 それだけに、このニュースの一報を知ったときには、言いようのない詠嘆を感じました。
 三千メートル級の山岳登山がレジャー化する傾向は、一概に否定できませんが、同時に山岳警備隊や山岳救助隊の日頃の御苦労が察しられます。 軽々な論評はさけ、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りします。
 奥穂高岳はこんな岩場の山です。 救助現場もこのような場所のようです。
   

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