公衆WifiとiPAD

 iPADのiNET接続は自宅無線LANに始まり、モバイルルーターへの接続も確認できたが、残るは公衆Wifiへの接続確認である。そこで、最も近場のWifiスポットとして新幹線岐阜羽島駅で試してみることとした。 さすがに鄙とはいえ新幹線駅である、岐阜羽島駅構内に入ると幾つかのWifi:公衆無線LANサービスを我がiPADは認識する。公衆Wifiへの接続はPW認証までは進んだもののiNET接続は完了できなかった。その原因はまだ不明であるが、日をおいて再挑戦してみようと思っている。ここまでくれば時間の問題であろう。《接続不調の原因は、ID、PWが正しく入力できていなかったことにありました。(10.07.28追記)》


 羽島駅からの帰途、ふと”大賀ハス”を思い出して、立ち寄ってみた。もう盛期は随分と過ぎていたが、それでも広いハス田の所々に花をみかけたので、GPS搭載カメラで撮ってみる。そのファイルをiPADに複写すれば、iPAD-MAPから撮影場所と日時を表示しつつ写真を眺めることができた。 これすなわち、事例地や評価対象地をGPS搭載カメラで撮影して帰れば、iPAD-MAPで、撮影位置を含めて確認できると云うことに他ならない。NSDI-PTで構築しているファイルシステムとリンクさせれば、位置確認と写真と属性データがリンクするということである。 NSDI-PTはNEXTステージに立ったと云えるのである。
 「大賀ハス」
  
 新幹線岐阜羽島駅付近にて、羽島駅正面、大野伴睦夫妻像、羽島駅南口、岐阜看護大学、名神羽島IC進入口などのサムネイル画像を地図で見た画面(Picasa使用・画面切り取り)である。
  
 ※ここをクリックするとGooglePicasaが開きます。
 当然のことでもあるが、GPS情報を正確に取得できない場合もある。しかし屋外であれば概ね正確な撮影地点の位置情報が取得できるのであり、その結果として、大まかな方向性が見えてきたように思える。
a.調査対象地の写真をGPS搭載カメラで撮影する。
(※撮影地点の探査は、ナビシステムを使うのが最も簡便であろう。)
b.撮影データと調査対象地の属性データとMyPCでリンクさせる。
(※具体的には、撮影ファイルと調査対象JEIREI10.TXTデータをリンクさせる。)
c.取得した緯度経度データに基づいて、様々な距離属性データを自動取得する。
(※開発済みのYAHOO-GIS・APIを利用する。)
d.距離条件以外の、その他の属性データを写真やデジタルMAPを基礎に入力する。
(※その他の属性データとは間口、奥行、街路幅員並びに都計用途等である。)
e.さらに地形図などをスキャニング保存し、ユニークコードでリンクする。
e.完成した一連のファイルをMyPCに保存し、必要に応じてサーバへも転送する。
 これで、調査対象地の基本情報、各種属性情報、地理情報、写真、地形図などが一括統合ファイルとして整理されるわけである。特に、テキストデータでは説明しきれない価格形成要因について、写真を貼付することの意味は大きい。 周辺の環境、地上建物や画地状況など、データを後日共同利用する上で大いに役立つものと考える。
 その後にデータをどのように保存するのか、どのように共有、共用するのかは、茫猿の与り知らないことであるし、不動産情報の共有・共用・開示というなにがしかセンシティブでもある話は、茫猿にとってもNSI-PTにとっても関わりのないことである。 不動産情報に関わる基本的部材の収集整理の手順がおおよそ明らかになってくれば、データの保存形式や印刷書式なんかは枝葉末節であって、如何様にも処理できようというものである。
 つまり、先ずは使用する機器とアプリを含めたトータルシステムを指向するのか(Aスタイル)、基本的なフォーマットは維持しつつ、採用機器も含めた様々な組み合わせという選択肢を用意するのか(Bスタイル)、一長一短があろうと思われるが、それにしてもGPS、MAP、Photoという基本的な部材構造とそのリンクの方向性は見えていると云えよう。 当然のことながら、これらの場面でiPADが必須という訳ではない。でもiPADの存在は、それらをとても手軽に実現する上で有効な手段であろうと思える。
 何よりも、半年も前の鮮度の落ちた事例等資料閲覧システムに矮小化しつつある「NSDI-PT」が、当初の事業目的である「イメージデータ、地理データを含む広汎な不動産情報の正確かつ簡便な取得、データファイル化」へ近づくことであり、さらにそれらデータファイルの協同作成、共有そして共用へと大きく近づくことでもある。 その先には”可能な限りという”前提条件は伴うものの、社会に広く開示して公益性を獲得したり、自らのプレゼンス拡充にもつながると考えるのである。
 何処かの士協会もしくは地価公示等分科会が、先鋭的な実験に挑戦を試みないものかと期待するのである。前衛的な試みで得られるものは、柔軟で多次元的なデジタルスキルの獲得であろうし、コロンブスの卵の実証体験でもある。前衛的実証実験を通じて得られるであろうノウハウやチャレンジスピリットは、その後の展開(情報開示試験やデータ分析体験)にも役立つであろうと考えるが、如何なものであろうか。
(注)モバイルブロードバンド端末については、こちらのサイトで判りやすく説明されています。 提供各社比較はこちら。

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