友有り、遠方より来たる、春また遠からじ。
我が「民宿・鄙塾」に、遠路遙々友二人訪れ来たりました。
つい先ほど、泊まらずに食するだけ食して帰りました。 食事代は無料でしたが、結構な(たぶん結構な、まだ確認していないから判りませんが)ご仏前をいただきましたから、その「お斎(おとき)」を差し上げたまでのことです。
お斎にしては、少しは生臭い話もございましたが、今や鄙の世捨て人には縁無き世間話ではございます。 友二人は、せっかく離れた地獄道に戻れというのですが、茫猿がいかに使いべりのしない男の子(おのこ)でも、ソリャアンマリナというのが本音です。
そんな憂き世の話はさておいて、今夜の献立は斯くの如しです。
箸休め お袋の自家製切り干し大根と帆立の煮付け、 畑採り芽大根の諸味噌添え
サカナ 焼き真子(魚豊にて)
メイン ちり鍋、鱈(魚豊)、帆立、美濃古地鶏(西村)、
水菜、青梗菜、モヤシ、舞茸、庭先のホダ木採り椎茸、
出汁は利尻昆布と土佐鰹、添えるポン酢は自家製のカボス仕立て。
途中から湯豆腐にも変じました。
香の物 自家製切り込み漬・カボス仕立て
仕上げ 出汁がよくでた汁(ツユ)に泳ぐ煮麺(ニューメン)。
食の後 茫猿が豆から挽くコォーフィー、次男が送ってくれた島苺。
全て完食していただきました。これで足りなければ、西村のベーコン、川島の草餅や徳永の明太子、自家製ちりめんさんしょなどが用意してあったのですが、其処までは至りませんでした。 彼らの食べっぷりを眺めていて、茫猿は「民宿・鄙塾」開業にまた自信を深めました。 いま、この記事を記す前に後片づけは終わっております。 洗い物を明朝に残さないのが、プロのプロたる所以と信じている茫猿です。
さて、こうまで書いてもどなたも信用されないだろうと思いますから、食膳の準備状況をイメージデータでお伝えします。あと二、三回トレーニングを積めば、蕎麦懐石、鍋会席、山野草摘み草料理も出来得るだろうと、思い上がっています。芋煮会、秋刀魚会席なら既に実証済みなのは申し上げるまでもございません。
椎茸を収穫したホダ木です。雨後の竹の子ならぬ、雨後の椎茸状態です。
追記、BGMはイムジチの四季、うめ吉のボーカル、SeijiOzawaでした。
茫猿は料理もする鑑定士などではなく、鑑定評価もできる料理人なのです。(^^)/~~~
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昨晩は御持て成しありがとうございました。
料亭・鄙塾の料理には感激いたしました。
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